洗練された使い易さを実現。迅速なデータ収集・解析・レポート生成が可能。
覚醒下・拘束下の実験小動物を用い、特異的気道抵抗(sRaw)を無侵襲に計測することが可能な、旧Buxco 社製のNoninvasive Airway Mechanics システムです。鼻部チャンバと胸部チャンバが隔離されたダブルチャンバ構造になっており、それぞれのチャンバの流量を計測し、B.E.Pennock のダブルフロー・プレチスモグラフ法を用い、気道抵抗を算出します。旧Buxco 社独自のマウス・ラット用ダブルチャンバは、従来の構造とは異なり、胸腔を圧迫し呼吸を妨げるプッシュロッド式ではなく、独自のAllay™ 拘束具とシーリング構造が採用されており、動物の快適性が改善されていると共に、取扱いも容易です。無侵襲の為、繰返し同じ個体を用いた、経時的実験を行うことが可能です。
特長
- 1台で2n または4n まで対応可能なオールインワン・コンソール (2n タイプ・4n タイプの選択が可能)
トランスデューサ増幅器のほか、バイアスフロー・ネブライザ制御機構も内蔵されており、動物チャンバからのチューブ・ケーブルをそれぞれのポートに接続するだけです。コンソールは共通の為、動物種を変更する際は、チャンバのみの追加購入で対応可能です。
- シンプルなシステム構成
システム構成は、動物チャンバ~コントローラ~(USB 接続)~ PC・ソフトウェアとシンプルです。 - エアロゾル噴霧、ガス曝露も可能
- コントローラの増設により、最大12 匹までの同時計測が可能(4n x 3)
| |  FinePointe NAM 計測画面 胸部(Flow)、鼻部(Flow)、ボリューム信号を読み取ります。画面左下に1回換気量(TV)と特異的気道抵抗のトレンドグラフが表示され、これらの信号の現在の数値データが表に示されます。レポートに使用する計測期間が紫でハイライト表示されています。 |
 2 匹用コントロールユニット + マウス用チャンバ |
 独自のAllay™ 拘束具と特許取得済低ノイズHalcyonプレチスモグラフ | |  Allay™ 拘束具 胸腔と気道を圧迫せず、動物の自然な呼吸を妨げません。被験動物サイズに適合するよう、2~3サイズのセットでご提供します。 |
 マウス用チャンバ+4 匹用コンソール | |  ラット用チャンバ |
 モルモット用Hartleyモデルチャンバ(接続時) | |  モルモット用Hartleyモデルチャンバ(取外し時) |
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計測データ・算出パラメータ
計測データ - 鼻部流量(mL/min)
- 胸部流量(mL/min)
算出パラメータ - 特異的気道抵抗
(Specific Airway Resistance: sRaw) sRaw=(Pbaro-PPH2O@Body Temp) x dT(cmH2O*sec) ※Pbaro:大気圧 PPH2O@Body Temp:体温におけるH2O 分圧 - 特異的コンダクタンス
(Specific Airway Conductance: sGaw) sGaw=1/sRaw (1/cmH2O*sec) | |  |
- 呼吸数(f) (BPM)
- 一回換気量(Tidal Volume:TV) (mL)
- 分時換気量(Minute Volume:MV) (mL/min)
- 吸気時間(Inspiratory Time: Ti) (sec)
| | - 呼気時間(Expiratory Time: Te) (sec)
- 50% 呼気速度 (EF50)(mL/sec または L/min)
TV の50%が吐出された時点での流量
※サンプリングレート:1秒ごと/1波形ごと |

アプリケーション ● 喘息 ● 気管支炎 ● 気道過敏性試験 ● 曝露試験 等 (いずれも sRaw 等取得) |
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製品説明Webinarオンデマンド(日本語)

『実験動物を用いた呼吸機能評価技術の紹介とその応用事例について』
2022/8/30実施 (動画の長さ:46分)
上記画像をクリックすると、お名前等の入力欄が表示されます。
ご入力後に視聴いただけます。
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システム構成
- FinePointeNAM 用 コントロールユニット
- FinePointeNAM 用 チャンバ
- FinePointe 用キャリブレータ
寸法:(W)10×(D)10×(H)27.5cm 重量:500g - ネブライザヘッド(エアロゾル噴霧)
- FinePointe ソフトウェア
(基本ソフトウェア+NAM ソフトウェア) - PC
| |   (左)キャリブレータ、(右)Aerogenネブライザヘッド |
FinePointeNAM 用 コントロールユニット ・コントロールユニット(2n) 型式:601-1201-001 ・コントロールユニット(4n) 型式:601-1200-001
FinePointeNAM 用 チャンバ ・マウス用 [Halcyon/Alley 拘束具] 型式:601-1225-001 ・ラット用 [Halcyon/Alley 拘束具] 型式:601-1226-001 ・モルモット用 [Halcyon] 型式:601-1228-001
FinePointeNAM 用 構成品 ・FinePointe 用キャリブレータ 型式:601-2550-001 ・Aerogen ネブライザヘッド(2.5-4μm) 型式:601-2306-001 ・Aerogen ネブライザヘッド(4-6μm) 型式:601-2307-001
※その他消耗品がございます。詳しくはお問い合わせください。 |
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FinePointe™ソフトウェア
※画面サンプルはクリックで拡大表示が可能です
- ビジュアルな操作設定が可能で使い易い設計
- FinePointe™ Station :データ取得ソフトウェアとFinePointe™ Review:レビューソフトウェアの
2つのモードがあります。(Reviewライセンスは標準で2つ付属しており、追加購入も可能です。レビューライセンスの利用時は、取得システムとオンライン接続されている環境で使用する必要があります)
- ネットワーク対応(サーバー&クライアント構成)も可能
- バイアスフローアラーム機能
- EDFファイルへのエクスポート
- オプション(ビデオ・GLP)
FinePointe™ Station(データ取得)
※画面上段:サマリービュー
(個体毎にn数分の表示エリアが用意されます。)
- 取得した信号の波形表示:表示する信号の選択が可能
- 算出パラメータ値の表示(ダッシュボード):
演算処理するデータの範囲指定・変更(移動)が可能
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※画面下段:
詳細ビュー
(任意の個体の詳細データを表示します)
- トレンドグラフ表示 : ズームイン・アウト、スクロール表示が可能
- 解析データの一覧テーブル表示
- 取得データに対するイベントマーカー注釈の付加が可能(自動・マニュアル)
FinePointe™ Review(後解析・レポーティング)
- グラフ・テーブル形式のレポートを自動生成
- 任意の形式での統計解析が可能
- Excel、OpenOffice、GraphPad Prism へのエクスポートが可能
- 複数個体のグルーピングレポートが可能
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- 演算のデータ間隔・範囲の変更・再計算
- 外れ値の除外が可能
- 注釈・マーカー挿入機能
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Excelへのエクスポート例・イメージ
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仕様
マウス用チャンバ 全高 | 11.3 cm | 全長 | 21.5 cm | 全幅 | 7.8 cm | チャンバー内径 | 3 cm | 重量 | 660g | | | コントローラ(2n モデル) 寸法 | (W) 43 x (D) 40 x (H) 16 (cm) | 重量 | 12 kg | 電源 | 100-240V AC / 50/60 Hz / 4.0A | ※4nモデルは寸法・重量が異なります。 |
その他・関連品等 |
特許取得済 Halcyon® ニューモタコ FinePointe NAM システム・WBP システムで、特許取得済の Halcyon® ニューモタコが採用されています。 差圧変換器上の両方の感知ポートが、確実に大気からの同じ圧力を計測することによって、ノイズを無効にします。その結果、ドアの開閉や換気ダクト、その他の空気のかく乱によるアーチファクトが最小化されます。
・ノイズ・アーチファクトを20 倍以上小さくします。 ・スクリーンフィルターはより長い期間、綺麗な状態に維持されます。 ・最適な周波数応答特性のために調整されます。 | |  |
|
関連品:Inhalation システム エアロゾル・ガス・ダスト等の曝露実験が可能です。吸入タワーは最大14 匹のマウス、ラットにご使用いただけます。一度に単一個体のみ鼻部曝露するためのチャンバもございます。(マウス・ラット用)
 吸入タワー(チャンバを装着した状態) | | 
 単一個体への曝露用チャンバ(マウス用) |
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References
-
I.P. Shilovskiy et al.,
IL-4 regulates neutrophilic pulmonary inflammation in a mouse model of bronchial asthma
Cytokine Volume 178, June 2024, 156563
doi.:10.1016/j.cyto.2024.156563
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Xiu Yu et al.,
Single-cell analysis reveals alterations in cellular composition and cell-cell communication associated with airway inflammation and remodeling in asthma
Respir Res 25, 76 (2024).
doi.:10.1186/s12931-024-02706-4
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Qi Cheng et al.,
Histone acetylation regulates ORMDL3 expression-mediated NLRP3 inflammasome overexpression during RSV-allergic exacerbation mice
J Cell Physiol. 2023;238:2904–2923
doi.:10.1002/jcp.31141
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Maximilian Leitner et al.,
Allergic airway inflammation induces upregulation of the expression of IL-23R by macrophages and not in CD3 + T cells and CD11c+F4/80− dendritic cells of the lung
Cell and Tissue Research volume 389, pages85–98 (2022)
doi.10.1007/s00441-021-03538-0
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Shilovskiy I.P.et al.,
The mixture of siRNAs targeted to IL-4 and IL-13 genes effectively reduces the airway hyperreactivity and allergic inflammation in a mouse model of asthma
International Immunopharmacology, Volume 103, February 2022, 108432
doi.:10.1016/j.intimp.2021.108432
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