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実験小動物用 高性能コンパクトMRI システム Mシリーズ(M3・M5・M7)

複合領域・汎用心血管領域神経科学領域腫瘍・がん研究

マウス

実験小動物用 高性能コンパクトMRI システム Mシリーズ(M3・M5・M7)

実験小動物の全身や頭部を、三次元で形態学的に高解像度撮像可能

ASPECT Imaging 社製 Mシリーズは、実験小動物のin vivo イメージングの為に最適化された、高性能コンパクトMRI システムです。疾患モデル小動物の全身(または頭部)を、三次元で形態学的に高解像度撮像することが可能です。

設置環境を選ばず、メンテナンスも実質的に不要であると共に、操作も簡便で、専門的な知識を有していなくても直観的な操作ですぐに撮像を開始することができます。形態学的・解剖学的イメージングのゴールドスタンダードであるMR様式を、容易に導入し、迅速に成果を得ることが可能です。

Mシリーズ 特長

  • 高空間分解能:~100μm (in vivo)
  • 導入・設置が容易
    特別なシールド環境や電源供給、コンプレッサーや配管工事等は 不要です。
    設置にかかる時間は、僅か2 - 3 日。1 日目の終わりには 最初の撮像ができるようになります。
    重量のあるマグネットにも電子制御部にもキャスターが付いており、 配置や移動も容易に行うことが可能です。
  • 自己遮蔽構造により極小に抑えられた漏洩磁場
    P E T やC T、その他光学イメージング機器の側にMシリーズを設置したり、
    装置のすぐそばでPCやモバイル機器の操作を行うことも可能です。
  • 永久磁石採用
    冷却用寒剤も使用しないため、メンテナンスのランニングコストもかかりません。
    また、マグネットはいつでも撮像可能な状態で、Ramp-up時間やRamp-down 時間が必要ありません。
  • 予め最適化された撮像シーケンスを搭載
    スピンエコー(T1/T2, 2D/3D)・高速スピンエコー(T1/T2, 2D/3D)・グラジエントエコー等、一般的なシーケンスのほか、反転回復(Inversion Recovery)や拡散強調(Diffusion Weighted) 等も搭載しています。
  • 呼吸またはE C G 信号のモニタリングにより、撮像タイミングをトリガー制御することができ、
    より鮮明な画像を撮ることが可能です。
  • 一般的なMRI用造影剤(ガドリニウム系、酸化鉄・マンガン 系等)の使用が可能であると共に、
    Mシリーズ用に最適化された 造影剤(Pheno Quant™)をご利用頂くこともできます。
  • 動物取扱の為の各種機能
    ガントリー内に配置された撮像中の動物に対し、気化麻酔の継続供給・保温( 温水灌流式により、動物の脱水症状を低減)・バイタルサインモニタリングを行うことが可能です。
  • 高コストパフォーマンス

漏洩磁場が極小に抑えられているため、装置のそばで
モバイル 機器を使用することもできます。

グラフィカルなソフトウェア画面イメージ
予め最適化された撮像シーケンスが用意されていると共に、プトロコルの保存・再利用も可能です。


イメージングベッドにセンサーを配置し、撮像中にバイタルサインをモニタリングすることが可能です。[ 呼吸、体温( 直腸温プローブ使用)、心電図]  イソフルラン気化麻酔もベッドの吸入口からマウスに送達される設計になっており、撮像中も麻酔を維持することができます。

コイルにイメージングベッドを装着した状態
搭載撮像シーケンス
2D
2 D スカウト像(軸方向、冠状面、矢状方向)
スピンエコー:SE
高速スピンエコー:FSE
反転回復スピンエコー:IR FSE
スピンエコー拡散強調法:SE DWI
グラジエントエコー:GRE
3D
3D高速スピンエコー:FSE 3D
3Dスポイルドグラジエントエコー:GRE SP 3D

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セットアップ配置イメージ/システム構成


一般的なMシリーズ(写真はM3) のセットアップ配置イメージ
画面左 (A):オペレーション用PC・モニタ
画面中央(B):マグネット部(M3)
画面右(D):電子制御部、(C)イメージングベッド統合型マウス用コイル・ハンドリングシステム、バイタルモニタリングシステム、イソフルラン気化麻酔器
システム構成:
— マグネット部
    キャスター付の台座の上に配置される、1.05 テスラ・水平ボア・自己遮蔽タイプ永久磁石(2年保証)
— 電子制御部
    グラジエント増幅器
— 専用ソフトウェアプリインストール済
    オペレーション用PC、液晶モニタ
— イメージングベッド統合型RFコイル・動物ハンドリングシステム
    ベッド : 温水灌流式保温機能付き
— バイタルサインモニタリングシステム
    呼吸・体温・ECG 計測、表示。
    呼吸・ECG:パッド付リード線(MRI 対応)、直腸温プローブ(MRI 対応)
— イソフルラン気化麻酔システム
    イソフルラン気化器、2L サイズ麻酔導入用動物チャンバ、MRI 装置接続用チューブ、
    温度・流量補正スカベンジャ、3m 酸素ホース(DISS x DISS コネクタ形状) ほか
RFコイル
モーター付きのキャリブレーション機構を備えたコイルが、異なるアプリケーション用にそれぞれ用意されています。
温水灌流式の保温ベッドが統合されていると共に、麻酔供給、バイタルサイン(呼吸・心電図・体温)モニタリングを行うためのポートも一体化されています。
3D

コイル種類・サイズ・型式
種類 装置モデル
M3 M5 M7
マウス用 頭部用 ID φ23 mm x 25mm 長 ID φ20 mm x 25mm 長 ID φ23 mm x 25mm 長
SC-M3-IHS-L25D23 SC-M5-MHCD20 SC-M7-IHS-L25D23
体部用 ID φ30 mm x 50mm 長 - ID φ30 mm x 50mm 長
SC-M3-IHS-L50D30 SC-M7-IHS-L50D30
体部用(大)*1 ID φ38 mm x 50mm 長 - ID φ38 mm x 50mm 長
SC-M3-IHS-L50D38 SC-M7-IHS-L50D38
全身用 ID φ30 mm x 80mm 長 ID φ35 mm x 80mm 長 ID φ30 mm x 80mm 長
SC-M3-IHS-L80D30 SC-M5-IHS-L80D35 SC-M7-IHS-L80D30
ラット用 頭部用 - ID φ30 mm x 35mm 長 ID φ35 mm x 40mm 長
SC-M5-RHCD30 SC-M7-IHS-L40D35
体部用*2 - ID φ58 mm x 80mm 長 ID 60mm(楕円形) x 90mm 長
SC-M5-IHS-L80D58 SC-M7-IHS-E60L90
体部用(大)*3 - - ID φ71 mm x 90mm 長
SC-M7-IHS-L90D71
*1:肥満マウスなど
*2:最大体重目安:250-300g
*3:最大体重目安:600g


アクセサリ
バイタルサインモニタリング機能
バイタルサインモニタリング機能
イメージングベッド内に配置するセンサーより、呼吸・心電図・体温をモニタリングすることが可能です。また、呼吸・心電図信号によるMR撮像のトリガー制御も可能です。
イソフルラン気化麻酔器
イソフルラン気化麻酔器

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アプリケーション

様々なアプリケーションにご利用頂けます。
  • がん研究
  • 心血管研究
  • 造影分子イメージング
  • 糖尿病・肥満
  • 胎児・発生生物学
  • 腎臓学
  • 神経生物学
  • 幹細胞/細胞トラッキング

※以下クリックでアプリケーション詳細ページへ移動します
軟組織の解剖学的イメージング : 臓器・骨・胎児等の形態学的3D視覚化

脳神経科学分野のイメージング

がん研究におけるイメージング:腫瘍識別・ステージング、腫瘍成長・退行(容積定量)、治療応答、転移

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関連品

造影剤 【 Pheno Quant™ 】
ASPECT Imaging 社は、CAGE Chemicals 社と共同し、M3 と共に使用するために予め最適化された、ガドリニウムベースの 造影剤も開発しております。造影剤導入用のバタフライ静脈カテーテルの取扱いもございます。

種 類 説 明
ターゲット造影剤 腫瘍細胞で上方制御/ 過剰発現する葉酸、α v β 3 インテグリン受容体、
低密度リポタンパク質(LDL)輸送体のような特定バイオマーカーの標的
血管透過性造影剤 担癌モデル動物における、新生血管の透過性を定量化


in vivoイメージング用 画像解析ソフトウェア 【 VivoQuant™ 】

inviCRO 社製VivoQuant™ 画像解析ソフトウェアは、創薬開発におけるin vivo イメージング研究を促進する為に、幅広い専門領域のエンジニアで構成されたチームにより開発されたソフトウェアです。
MR・PET・SPECT・CT・光学イメージング等、あらゆるイメージング様式のデータをフュージョン*し、強力に解析することが可能です。

操作性が高く、画像解析の生産性を向上させることのできるソフトウェアとして定評があり、主要な製薬会社25社のうち半数以上で利用されている実績を有します。
*重ね合わせ表示は3種類のモダリティ迄となります。

【 VivoQuant™ 機能特長の一例 】
● 多彩な表示能力(タイル表示・マルチプラナー再構成表示等)
● 充実した各種解析前処理機能
● 直感的な2D・3D ROI ツール機能
● 脳アトラス・全身臓器のアトラス等のプラグインモジュール
● 各種形式でのデータ出力が可能
   (画像、動画、インタラクティブPDF、定量データCSV等)
● ワークフローの自動化(バッチ処理)が可能(JavaScriptベース言語による記述)
● Studyデータ管理・共有システム iPACS®とのシームレスな統合が可能


※上記スクリーンショット画像では、CT画像のセグメンテーション、SPECT/CTマルチモダリティ画像が
   表示されています (OS:Macintosh)。

VivoQuant™についての詳細は、こちらからご覧ください。



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システム仕様

M3 M3 M7
M3 M5 M7
マグネット部
磁石タイプ 永久磁石
磁石強度 1 テスラ
寸法(台座部含む)
H x W x D (mm)
1080 x 734 x 734 1133 x 800 x 800 1320 x 790 x 950
重量 650Kg 950Kg 1550Kg
開口部 フランジ挿入部直径 70mm (ボア:開口状態) 97mm
内側ボアサイズ (HxW) 50 x 130 mm 76 x 200 mm 220 x 90 mm
撮像ボリューム
mm3 (球体)
80 x 80 x 35 90 x 90 x 60 120 x 120 x 70
電子制御部
寸法 (H x W x D) ・ 重量 1 7 6 5 x 6 0 0 x 1 1 5 0mm ・ 3 0 0 K g
傾斜磁場強度 440 (X,Y), 540 (Z) mT/m @ 60A 430 (X, Y, Z) mT/m @ 60A 150 (X, Y, Z) mT/m @ 50 A
傾斜磁場スルーレート >4% >5% >6.5%
撮像ボリューム全体に対する直線性 1750 T/m/s @60A/250us 1720 T/m/s @60A/250us 750 T/m/s @50A/200us
システム電源仕様
電源 2 0 8 V A C 15 A 単層
(200V 以上の専用電源ライン、UPS 使用推奨。※昇圧トランス:可)


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バーチャルラボ・展示


※↑画像をクリックすると外部サイトが開きます。画面が開いたらクリックしてください。バーチャルラボを見学いただけます。

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オンデマンドWebinar

Principles of MRI and Small Animal Imaging at 1T Field Strength (2020/12/08実施分)

 

 

Potential Roles for the Aspect Imaging 1T M2 Preclinical Scanner in Preclinical Research (2020/11/17実施分)



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論文・ポスター

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FAQ

  MRI全般についての項目

カテゴリ内開閉
  • MRIで何が画像化されますか?

    MRIは、核磁気共鳴の原理を利用して画像を作成します。 MRIで測定可能な信号を生成できるのは特定の原子だけです。 ただし、MR画像の生成に使用される最も一般的な原子はプロトン(水素原子核)です。

    プロトンは生物に豊富に含まれており、脂肪やその他の有機構造の炭素鎖、および生体内の水やその他の液体に含まれています。

  • 一般的に主に使用されるシーケンス・プロトコルは何ですか?

    臨床・前臨床いずれの分野方でも、主に使用されるシーケンス・プロトコルは、スピンエコーT1強調と高速スピンエコーT2強調です。

  • T1とT2はどういう意味ですか、T1強調とT2強調のスキャンはどのように異なりますか?

    T1とT2は、MRIで画像化されるプロトンの異なる分子特性であり、緩和時間と呼ばれ、使用される取得パラメータに応じて、MRI画像のコントラストに影響を与える可能性があります。 組織が異なれば、T1とT2の値も異なります。 さらに、病状により影響を受ける組織のT1および/またはT2値は変化することが多いため、画像のコントラスト/強調画像を変更すると、病的組織を強調して示すことができます。

    たとえば、T1強調画像では、画像のコントラストに影響を与えるのは主にT1緩和率です。 これらの画像では、脂肪組織にあるプロトンは、より流動性のある構造のプロトンよりも強い信号を返し、T1強調画像では脂肪が明るくなります。 T2強調画像の場合は逆になり、膀胱などの液体のような構造が明るくなります。

  • 画像化する領域(全身または局所領域)のサイズは、スキャン時間に影響しますか?

    スキャン時間は、画像化する領域のサイズに、必ずしも影響されません。 代わりに、解像度(ピクセルサイズとスライスの厚さ)と必要なSNRの影響を受けます。 分解能が上がると、取得時間も長くなります。

  • スキャン時間に影響を与えるパラメータは何ですか?

    スキャン時間に直接影響するいくつかのパラメータがあります。

    • 励起パルス -NEX(Number of Excitations)または信号平均化とも呼ばれます。励起パルスの数が増えると、信号対雑音比は向上しますが、スキャン時間は長くなります。

    • 繰り返し時間(TR) -同じスライスの各励起パルス間の時間(ミリ秒単位)。最小TRは、外部トリガー、ETL(高速スピンエコープロトコル)、スライス数などのさまざまなパラメーターの影響を受けます。TRを増やすと、スキャンの取得時間が長くなります。 TRは、イメージングアプリケーションに応じて調整し、取得した画像に必要な重みを付ける必要があります。

    • マトリックス -FOVとともにマトリックスサイズは、次の式に従って画像の解像度を決定します:解像度= FOV /(位相エンコードXサンプル)。同じFOVの場合、マトリックスサイズ(上記の式の分母)を大きくすると、解像度が向上します。ただし、(位相エンコードに沿って)解像度が向上すると、スキャン時間が長くなります。


  Mシリーズに関する項目

カテゴリ内開閉
  • Mシリーズの特長は何ですか?

    Mシリーズは、小動物疾患モデルの表現型を繰り返し定量化することができます。

    • アクティブなフリンジ磁場がないため、研究施設や研究室のどこにでも、他のモダリティの隣に、またはバリア内に配置することができます。
    • 実質的にメンテナンスフリー
    • 使いやすいソフトウェア、シンプルなワークフロー、および事前にプログラムされたシーケンス。
    • Mシリーズには、専用の施設やシールドされた部屋、または専用の電源や冷却システムは必要ありません。
    • インストールが簡単で、通常はインストール日にすぐに電源投入できます。
    • Mシリーズは1テスラの電界強度で動作します。これは、ガドリニウムベースの造影剤イメージングを実行するのに最適な電界強度と周波数です。
    • MRIはクリニックで日常的に使用されています。 このように、臨床MRIアプローチ、シーケンス、およびアプリケーションの多くはMシリーズで実行するようにスケーリングできるため、Mシリーズは完全にスケーラブルでマウスから人間に翻訳可能です。


  • Mシリーズはどのような研究に適していますか?

    Mシリーズは、小動物疾患モデルの表現型を繰り返し定量化することができます。

    • 解剖学・形態学 -形態学的特性評価のためのin vivo軟組織イメージング。前臨床モデル評価のために、 2Dおよび3Dイメージングを迅速かつ簡単に実行することができます。
    • 腫瘍・がん研究 -腫瘍の発生と進行の検出、フォローアップ、および定量化
    • 心血管研究
    • 肥満・糖尿病研究
    • 発生学/発生生物学
    • 腎臓学
    • 幹細胞/細胞トラッキング
    • 神経生物学 -神経学的疾患の評価とフォローアップのための、脳、脊椎、脊髄のin vivo解剖学的イメージング
    • 造影剤による分子イメージング -造影剤で標識および増強された細胞活性の検出と定量化。
    • ex vivoイメージング -毒性学的および発生学的研究のための、固定サンプルおよび胎児などの高解像度・ハイスループット 3D-MRベースの組織学イメージング
    • マルチモダリティ・イメージング -光学、PET、SPECT、CTなどの他のモダリティとの簡単な重ね合わせにより、強力なマルチモダリティイメージングを可能にします。


  • Mシリーズで撮影できる動物の最大サイズと体重はどれくらいですか?

    Mシリーズには、マウス・ラットの頭部・体部・全身用のコイルが用意されています。
    一覧表はこちらからご確認いただけます。

                   
  • アプリケーションに最適なコイルを選択するにはどうすればよいですか?

    一般に、動物または必要な関心領域をカバーする最小直径のコイルを選択すると、S/N比が最高となり、結果として最良の画像を得ることができます。

  • Mシリーズは、従来の超伝導(または高磁場)MRIシステムに比べてどのような利点がありますか?

    Mシリーズに採用されているコンパクトで高性能な永久磁石技術は、現在のMRI市場に存在する主要な障害に対処します。 これらには以下が含まれます:

    • 従来の高磁場MRIシステムの購入、設置、運用、保守に高いコストがかかる。
    • 従来の複雑なMRIシステムの操作の複雑さ。
    • アクティブな磁場による、従来のMRIシステムに関連する物理的制限と安全性の懸念。

    Mシリーズは、実質的にメンテナンスフリーであり、アクティブな磁場がなく研究所のどこにでも配置できるため、これらすべての問題を解決します。

  • 操作には技術的な専門知識が必要ですか?

    Mシリーズは、画像診断やMRIの経験がなくても、研究者や臨床技術者が操作できるように設計されています。
    使いやすいソフトウェア、シンプルなワークフロー、事前にプログラムされたシーケンスにより、MRIやイメージングの経験がないラボ技術者は、プラットフォームをすばやく習得し、非常に効果的なMRベースのイメージング実験を実行できます。

  • 最大画像解像度はどれくらいですか?

    原則として、0.3mmの解像度で2Dおよび3Dシーケンスを取得することができます。

  • スカウトスキャンとは何ですか?

    スカウトスキャン(横断面、冠状面、矢状面それぞれで実行されます)は、 磁石内での被験動物の適切な位置決めを確実にするために、すべてのスタディの開始時に実行される高速スキャンです。※関心対象を、画像の中央に配置する必要があります。

  • Mシリーズシステムで使用できるシーケンス・プロトコルの種類は何ですか?

    Mシリーズには、以下のシーケンス・プロトコルが用意されています。
    シーケンス 種類 プロトコルオプション
    スピンエコー 2D  反転回復法(IR: Inversion Recovery)
     拡散強調画像(DWI: Diffusion Weighted Imaging)
    グラジエントエコー 2D / 3D  ダイナミックコントラスト強調(DCE)イメージング
      T1マップ再構成用のIR Snap
    高速スピンエコー 2D / 3D  可変エコートレイン長(ETL)
     マルチポイント脂肪・水分離
     拡散強調画像

    ※いずれも呼吸/心拍トリガーを利用可能。
    ※呼吸・ECGの他、体温のモニタリングも可能。

  • シーケンス・プロトコルのパラメータは変更・調整する必要があるものですか?

    Mシリーズは、デフォルトのパラメータと各コイルに適したいくつかのプロトコルセットを備えた一般的なプロトコルを提供します。 プロトコルパラメータの変更は必須ではありませんが、目的の研究/実験に応じて調整し、新しいプロトコルセットで保存する方が便利です(特に繰り返しスキャンする長期的な実験の場合)。

  • 独自のシーケンスをプログラムできますか?

    Mシリーズには、SE、FSE GRE DWIなどの基本シーケンスが含まれています。シーケンスパラメータは、アプリケーションスペシャリストがプログラムおよび調整することができます。

  • 画像をエクスポートすることはできますか?利用可能な形式は何ですか?

    エクスポート可能です。エクスポートスタディまたは被験動物を選択することにより、「Archive: アーカイブ」タブから画像をエクスポートできます。 選択した画像は、いくつかの画像形式(DICOM、mbp、jpeg、またはtiff)で保存可能です。 尚、画像はプロジェクト名ではなく、被験動物名で保存されます。

  • Mシリーズには品質および安全基準の認証がありますか?

    はい。 Mシリーズの認証は次のとおりです:CE、TUV、BSI、ISO 9001、ISO 13485。

  • 動物コンパートメントはどのようにモニタリングされますか?

    動物コンパートメントの温度は、閉ループの空気循環加熱システムを介して制御されます。 温度は、室温から最大36.5°Cまでの希望の温度に設定することができます。動物の体温・バイタルパラメータは、専用の外部システムによってモニタリング可能です。

  • Mシリーズのマグネットには専用の冷却システムが必要ですか?

    いいえ。Mシリーズは冷却寒剤を全く使用しないため、専用の冷却システムも不要です。

  • Mシリーズの最大消費電力はどれくらいですか?

    最大消費電力は2KW未満です。

  • Mシリーズの電力要件を教えてください。

    従来の超電導MRIシステムとは異なり、Mシリーズの電力要件は低く、電気キャビネットへ単相200-220VACまたは220-240VACで15Aです。 必要に応じて、電力消費をゼロにするために、夜間にラックの電源を切ることができます。

  • 騒音はどれくらいですか?

    磁石の外側の音響ノイズは、最大時で71dBAを超えません。

  • Mシリーズは実験室の近くに配置できますか?

    Mシリーズは設置が非常に簡単で、ラボやコアイメージング施設などの研究施設内のどこにでも、安全かつ便利に配置でき、他のモダリティの隣またはバリア内に配置することも可能です。

    超電導および極低温ベースのMRIシステムとは対照的に、Mシリーズには以下が不要です。
    • シールド
    • 補助電源やサービス
    • 配管、ポンプ、コンプレッサー


  • MRIシステムにとって強力なグラジエントが重要な理由と、Mシリーズのグラジエントがどれくらい強力か教えてください。

    MRIを小動物の画像に適合させ、高解像度の画像を得るために、強力なグラジエントが必要です。

    • M3の勾配 : 60Aで440(X、Y)および540(Z)ミリテスラ/メートル(それぞれ44および54ガウス/ cm)
    • M7の勾配 : 50Aで150(X、Y、Z)ミリテスラ/メートル(15ガウス/ cm)


    これらは、全身の臨床MRIシステムと比較して非常に強いグラジエント(ほぼ10倍)です。

  • 超電導MRIシステムに渦電流がある理由と、渦電流のないMシリーズの利点を教えてください。

    超伝導MRIシステムは、グラジエントコイルの近くに冷たい導電性の表面(磁石キャニスター)があるため、渦電流が発生します。

    グラジエントがオンまたはオフにパルスされると、渦電流がこれらの導電性表面に誘導され、それ自体が傾斜磁場に対抗する磁場を生成します。さらに、誘導された場は間違った空間依存性を持っています。

    渦電流は、特に高速スピンエコーやエコープラナーイメージングなどの繊細なMRIシーケンスを実行する場合に、イメージングを非常に困難にします。

    Mシリーズは永久磁石であるため、磁石の穴の内側に導電性の表面が存在せず、測定に影響を及ぼす渦電流は発生しません。 渦電流がないため、非常に強いグラジエントを使用することができます。

  • 永久磁石は周波数ドリフトの影響を受け易いそうですが、Mシリーズではどのように対処されていますか?

    超伝導(または高磁場)磁石には「周波数ドリフト」はありませんが、Mシリーズを含む永久磁石にはこの影響があります。 ドリフトの量は、以下のような多くの要因によって異なります。

    • 取得に使用するプロトコル – プロトコルごとに、さまざまな範囲のグラジエントを使用する必要があります。 画像取得全体でグラジエントがより頻繁に使用されると、磁石の温度が上昇し、周波数のドリフトに影響します。

    • 取得パラメータ – 各シーケンス内で特定のパラメータが設定され、グラジエントの使用が増えるか、取得時間が長くなり、周波数ドリフトの影響も増える可能性があります。

    • 室温 – Mシリーズは、ファンを利用してグラジエントコイルを冷却します。 ファンはグラジエントコイルの周りの空間に室内の空気を引き込みます。室温が高すぎると、冷却が非効率になります。

    • 室温の安定性 – イメージングセッション全体で室温が変動する場合、使用されているシーケンスやファンの動作に関係なく、周波数ドリフトが影響を受けます。

    Mシリーズは、以下の戦略を使用して周波数ドリフトの影響を軽減しています。

    • ナビゲーターエコーの使用 - 事実上すべてのイメージングシーケンスでナビゲーターエコーを使用します。ナビゲーターエコーは、周波数ドリフトを追跡し、結果に応じてシーケンスを変更するために使用されます。この情報(周波数変化の追跡)は、発生した可能性のあるドリフトを補正するために画像再構成中に利用されます。

    • 周波数キャリブレーションの実行 - 事実上すべてのスキャンの前に周波数キャリブレーションが実行されます。これはパルスシーケンスに事前にプログラムされており、ユーザーの介入を必要とせず、システムの動作周波数に画像を自動的に更新します。

    • 画像取得過程での周波数更新 - 主要なプロトコルにより、画像取得の過程で周波数を更新できます。
      • 最も基本的な形式では、この機能(取得中のプロトコルの更新)はプロトコル内でユーザー定義され、External averaging: 外部積算と呼ばれます。
      • 複数の画像が時間の経過とともに取得される、いわゆる「シリーズ」実験(つまり、複数の反転時間を持つT1マップ、またはダイナミック造影イメージング)では、シリーズ内で取得された画像間で動作周波数が自動的に更新されます。この周波数の「更新」により、後処理のために画像の適切な位置合わせが保証されます。


    • RFコイルの自動調整 -MシリーズのRFコイルは、動作周波数に一致するように自動的に調整されます。チューニングは、サンプル間で実行することも、同じサンプルで長時間のイメージングセッション全体で実行することもできます。


  • Mシリーズは、どのような研究施設に納入されていますか?

    Mシリーズは、2020年末時点で世界で170以上の研究所・製薬会社の研究センター・大学に導入され、利用されています。




  •   Mシリーズの使い方に関する項目

    カテゴリ内開閉
    • 呼吸トリガーを使用するにはどうすればよいですか?

      プロトコルの詳細ウィンドウの「Acquisition (k-space)」タブで、「respiratory triggering」を「Rising edge」に設定します。 有効なTRは動物の呼吸サイクルの長さの影響を受けることに注意してください。つまり、選択したTRがサイクルの長さよりも大幅に短い場合、各サイクルの長さの間に1つのTRしか取得されないため、有効なTRはサイクルの長さになります。 詳細については、テクニカルノート:Beginners Overview Imaging Parameters – definition, benefits, and consequencesを参照してください。

    • アニマルハンドリングユニット(ホルダーなど)を交換する前に、麻酔をオフにする必要がありますか?

      麻酔材料の使用に関しては、動物愛護委員会の指示に従ってください。 いずれの場合も、システムのコネクタには、追加の安全対策のための自動シャットオフメカニズムが装備されています。

    • ファントムをスキャンする目的は何ですか?

      システムパフォーマンスが一定であることを確認するために、X (期間-少なくとも月に1回/必要に応じて) に1回、サイト管理者はファントムに設定された「QA tests」プロトコルを実行します。 ただし、一般的なワークフローでは、ファントムを使用する必要はありません。

    • コイルがマグネットボアの中心にあることをどうやって知ることができますか?

      解剖学的ターゲットがコイルの中心に配置される必要があります。 動物のベッドには、ターゲットを配置すべき場所が示されています。麻酔マスクの位置は、動物の配置に対応するために必要な位置に調整できます。 そうすることで、撮像ベッドの目印をマグネット挿入口の0.0mmに配置することで、解剖学的ターゲットが磁石の中心に配置されます。

      実際のターゲットがベッドのマークにない場合は、撮像ベッドの位置を調整できます。 たとえば、解剖学的ターゲットがベッドのマークを0.75cm超えていることがわかった場合、撮像ベッドの目印をマグネット挿入口の-0.75cmのマークに合わせる必要があります。 ただし、ターゲットの測定値が麻酔マスクに2.25cm近い場合は、撮像ベッドの目印をマグネット挿入口の+ 2.25cmのマーキングに合わせる必要があります。

    • 被験動物ごとに新しいスタディを開く必要がありますか?

      はい。 信号を最適化するために、すべてのキャリブレーションは磁石内のサンプル/被験動物に従って実行されるため、サンプル/被験動物ごとに新しいスタディを開く必要があります。

    • 保存されたプロトコルはどこにありますか?

      保存されたプロトコルは「All protocols: すべてのプロトコル」の下にありますが、新しいプロトコルセットを作成して、目的のプロトコルをそこにドラッグすることもできます。

    • さまざまな被験動物/スタディから画像を表示するオプションはありますか?

      「Archive: アーカイブ」タブは、以前に取得したスタディの検索、表示、注釈付け、およびエクスポートに使用されます。 Ctrl +追加の被験動物/スタディをクリックして、いくつかの被験動物/スタディをからの画像を表示するオプションがあります。



      MRI用造影剤に関する項目

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    • ガドリニウム注射の目的は何ですか?

      ガドリニウム(または他の化学造影剤)は、組織間のコントラストを変えるために静脈内投与される物質です。 造影剤は、スマートターゲティング(薬物など)およびT1画像のコントラスト強調に使用されます。

    • ガドリニウム(Gd)注入は、T1強調プロトコル(スキャン時間など)にどのように影響しますか?

      ガドリニウムは、T1強調画像の画像コントラストを向上させる化学造影剤です。 励起の数(#NEX)を減らすか、繰り返し時間(TR)を減らすことにより、T1強調プロトコルのスキャン時間を(Gdなしで協調されたT1と比較して)短縮できます。 さらに、造影剤を使用したイメージング用に設計されたデフォルトのプロトコル(DCE-ダイナミック造影強調)があります。

    • インジェクションチューブはどのように使用できますか?

      最初に生理食塩水を注入し、次に造影剤を注入します。通常DCE実験で使用されます。

    • 造影剤は、カテーテルの素材:ポリウレタンまたはポリエチレンチューブに親和性がありますか?

      ガドリニウムベースの造影剤は比較的不活性になるように製造されているため、カテーテルの製造に使用されるチューブとは反応しません。 ただし、カテーテルは再利用する前に生理食塩水で完全に洗い流す必要があります。

    • 余った造影剤はどのように処分できますか?

      ガドリニウムベースの造影剤を処分する際に特別な考慮事項はありません。すべて、実験室で使用される通常のゴミとして処分できます。



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