本格的な定量 PET と堅牢なCryogen-free MRI の組合せ
  nanoScan®PET/MRIシステムは、ハイエンドのPETと最先端のCryogen-free MRIサブシステムを同時に搭載しています。
インラインPETサブシステムは、高性能の計数率と高い分解能を兼ね備えたリアルダイナミックスキャニングを特長としており、マウス・ラット・大型動物の定量イメージングのために設計されています。PETインサートを併用することで、あらゆる分子イメージングのアプリケーションに対応可能です。
堅牢なCryogen-free MRIサブシステムはトランスレーショナルな静磁場3Tおよび超高磁場7Tを実現し、ハイエンドのin vivoイメージングアプリケーションを可能にします。
 
      
            特長:デュアルPET構成
 - 同時または連続:デュアルPET構成により、すべてのPET/MRI検査に最高のパフォーマンスを提供。 
- MRI前面のフルスケールPETリングにより、放射能・撮影時間・動物の大きさに関係なく、無制限の定量イメージングが可能 
- SiPMベースのPETインサートにより、PETとMRIの読み出しが干渉することなく、PET/MRI検査を同時に行うことが可能
 
   
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            特長:インラインPET‥ 広いダイナミックレンジを持つ高分解能・大口径PETサブシステム
 - 高性能PET(nanoScan® PET/CTに使用されているものと同じ)
- LYSOクリスタルニードルによる大口径リングと統計的DOI補正により、全視野で高分解能と均質な画質を実現 
- PET・MRIの両方で、大型ラットや複数のマウスのスキャンを可能にするボアサイズと横断面撮像視野(TFOV) 
- 最小検出放射能: 60 Bq (1.6 nCi) 
- 長期間の細胞追跡など、経時的研究に最適化
- 60 MBq (1.6 mCi)以上での良好な定量性
- 半減期の短いアイソトープ(11C、13N、15Oなど)のイメージングに最適 
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            特長:同時マルチパラメトリックイメージングを提供する PETインサート
nanoScan
®PETインサートは高度に統合されているため、妥協のない画質を提供すると同時に、機能的、代謝的、生理学的プロセスからの情報を同時に得るというハイブリッドイメージングのユニークな方法を提供します。
 
  - マウス全身またはラット頭部のPET/MRI同時撮影
- 極細LYSOクリスタルニードルと統計的DOI補正の採用により、視野全体にわたって高解像度で均一な画質を実現
- 取り外し可能なため、MRIのフルボアにアクセスでき、ベンチトップ測定も可能
- 既存のPET/MRI 3T、7TおよびMRI 3T、7T設備のアップグレード、またはスタンドアロンシステムとして利用可能
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            特長:PETとMRIの完璧な統合
PETとMRIの完璧な統合  - 革新的なガントリー設計により、動物の明確な位置決めが可能となり正確な位置合わせが可能です。
- 回転可能なタッチスクリーンを使用することで、スキャナ開口部からすぐにダイナミックPETまたはMRI測定を開始することができます。また、同じタッチスクリーンを使って、Tx/Rxボリュームコイルのチューニングやマッチングを簡単に行うことが可能です。
- Mediso社が開発したソフトウェアは、画像収集、減衰補正、画像再構成から画像重ね合わせ、解析まで、サードパーティのソフトウェアを使用することなくすべてのワークフローをカバーします。
超低減衰 脳イメージングコイル - 511KeV での減衰を最小限に抑えるために特別に設計された脳アレイコイル
- 2chフェーズドアレイコイルにより、PETの性能を損なうことなく、脳領域で優れたコントラストを得ることが可能
 
 
 
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            特長:堅牢な無冷媒磁石
nanoScan
® MRI システムの中核は、堅牢なCryogen-free磁石(無冷媒型超電導磁石)です。クライオクーラーが背面に取り付けられており、伝導振動が低減され、メンテナンスも容易です。
 - 磁石は超伝導温度に達するために伝導冷却水を使用するため、磁石は100%無冷媒で、クエンチパイプや冷媒の充填を必要としません。 
- 磁石が自己遮蔽されているため、ファラデーケージが不要です。 独自の設計により、スキャナは動作中にしっかりと密閉され、超低ノイズ状態を実現します。 
- NbTiソレノイドベースで設計された複数のコイルは、均質性とシールドを最大化するため、50mm DSVで+/-0.1 ppmという最先端の均質性を達成し、クライオスタット外の漏洩磁場を無視することができます。
- 磁石は非常に軽く(250 kg以下)、底面積も小さく省スペースであるため、搬入口からの運搬や比較的小さなスペースへの設置も容易です。
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            アプリケーション
   |  3Tでの拡散テンソル画像 | 
  | 3Tでのラット脳におけるSingle Shot DTI EPI
 
 
  動物:Wistarラットシーケンス:Single Shot DTI EPI 、マトリックスサイズ:96x96、
 拡散方向:120、TH:1mm
RFコイル:72 mm Tx/Rx volume coil for transmission30 mm flexible surface coil for signal reception
 |  |  | 
  |  | 
  |  マウス脳における18F-FDG神経膠腫イメージング | 
  | MRI は、軟組織内の構造を描写できるため、現在、神経膠腫イメージングのゴールドスタンダードとなっています。PET の分子特異性と組み合わせることで、nanoScan® PET/MRI システムは、神経膠腫の新しい治療および診断戦略の開発に最適なツールとなります。
 
 
  動物:C56BL/6マウス(28 g) MRIデータ収集:T2W FSE 2D、FOV: 32 x 32 mm、TH: 1 mm、MRI撮像時間: ∼5 分RFコイル:Quadrature Tx/Rx volume coil for mouse brainPETデータ収集 :dynamic 放射性トレーサー:3.2 MBq (86 µCi) 18F-FDG |  |  | 
  |  | 
  |  ラット脳の18F-FDG脳卒中イメージング | 
  | nanoScan® PET/MRI システムは、MRI の優れた軟部組織コントラストと PET の分子特異性を兼ね備えており、新しい治療法や診断法の進歩に最適なツールです。
 
 
  動物:ラット MRIデータ収集:T2W FSE 2D、FOV: 32 x 32 mm、TH: 1 mm、収集時間: 約10 分RFコイル:Quadrature Tx/Rx volume coil for transmission2ch phased array coil for signal reception
PETデータ収集:dynamic放射性トレーサー:18F-FDG、8 MBq (216 μci)  |  |  
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  |  | 
  |  PET/MRI 3Tによる複数動物のイメージング | 
  | 担癌マウス3匹の同時スキャン
 
 
  動物:BALB/cマウスデータ収集:GRE 3D Multi-FOV、 MRI撮像時間:18 分、NEX:4、TR:10 ms、TE:3.1 ms、 TH:0.8mmRFコイル:72mm Quadrature Tx/Rx volume coilPETデータ収集:static 放射性トレーサー:18F-FDG、4.87 MBq (131.6 μCi)、4.75 MBq (128.3 μCi)、5.91 MBq (159.7 μCi)  |  |  | 
  |  | 
  |  脂肪・水イメージング | 
  | Multi-Echo Gradient Echoシーケンスに基づく脂肪と水の分離
 
 
  動物:Wistarラットシーケンス:Multi-Echo Gradient Echo、マトリックスサイズ:256x256、FOV:70mm x 50mm、TH:1mm、NEX:2、撮像時間:10分 RFコイル:72mm Tx/Rx volume coil  |  |  | 
  |  | 
  |  3Tでの高解像度ToF MRA | 
  | 42mm ラット脳用RFコイルを使用することで、造影剤を使用することなく、非常に質の高いToF MRA画像を取得することができます。 3TでもACA(前大脳動脈)、MCA(中大脳動脈)、CoW(ウィリス輪)がはっきりと見えます。
 
 
  動物:Wistarラットシーケンス:2D ToF MRA、面内分解能:107 um、スライス厚:100 um、FOV: 32 mm×30 mm×28 mm、TR:70 msec、TE:5.7 msec RFコイル:42mm Quadrature Rat brain coil + 専用の脳イメージング チャンバー |  |  | 
  
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            仕様
    
        
            | インラインPET 仕様 | 
        
            | ボアサイズ | 16 cm | 
        
            | 横断面撮像視野(TFOV) | 12 cm | 
        
            | 軸方向撮像視野(AFOV) | 10 cm | 
        
            | 対象動物種 | マウス・ラット・マーモセット・モルモット | 
        
            | 動物匹数 | 最大マウスx3匹またはラットx2匹迄 | 
        
            | LYSOクリスタルサイズ | 1.12 x 1.12 x 13mm | 
        
            | 検出器 | PSPMT | 
        
            | 空間分解能(3D OSEM) | 700 μm ※Tera-Tomo使用 | 
        
            | 空間分解能(NEMA) | 1.25 mm ※FBP使用 | 
        
            | 検出感度 (250-750 keV) | 8 % | 
        
            | 雑音等価計数率:マウス (NEMA) | 850 kcps @ 60 MBq / 1.65 mCi | 
        
            | 雑音等価計数率:ラット (NEMA) | 250 kcps @ 60 MBq / 1.65 mCi 
 | 
    
    
        
            | PETインサート 仕様 | 
        
            | ボアサイズ | 5.4 cm | 
        
            | 横断面撮像視野(TFOV) | 4.5 cm | 
        
            | 軸方向撮像視野(AFOV) | 10 cm | 
        
            | 対象動物種 | マウス全身、ラット頭部 | 
        
            | LYSOクリスタルサイズ | 二層 1.12 x 1.12 x 10 mm | 
        
            | 検出器 | SiPM | 
        
            | 空間分解能(3D OSEM) | 700 μm ※Tera-Tomo使用 | 
        
            | 感度 | 10 % | 
    
    
        
            | MRI 仕様 | 
        
            | 磁石タイプ | Cryogen-free磁石(無冷媒型超電導磁石) | 
        
            | 磁場強度 | 3T・7T | 
        
            | ボアサイズ | 17 cm | 
        
            | クライオクーラー | 背面固定パルスチューブ | 
        
            | 均一性 | ±0.1 ppm @ 50 mm DSV | 
        
            | クエンチ保護 | 有。SmartMagnet™技術使用 | 
        
            | 勾配コイル内径 | 101 nm | 
        
            | 勾配磁場強度 | ~ 1000 mT/m | 
        
            | ランプ | 可 | 
        
            | ファラデーケージ | 不要 (自己遮蔽型) | 
        
            | クエンチ管 | 不要 (100%冷却寒剤フリー) | 
    
 
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            References
 - Dan Mihai Furcea et al.,
 18F-FDG PET/MRI Imaging in a Preclinical Rat Model of Cardiorenal Syndrome—An Exploratory Study
 Int. J. Mol. Sci. 2022, 23(23), 15409; https://doi.org/10.3390/ijms232315409
- Daniel Gündel et al.,
 Quantitation of the A2A Adenosine Receptor Density in the Striatum of Mice and Pigs with [18F]FLUDA by Positron Emission Tomography
 Pharmaceuticals 2022, 15(5), 516; https://doi.org/10.3390/ph15050516
- Lea Pedersen et al.,
 Renal PET-imaging with 11C-metformin in a transgenic mouse model for chronic kidney disease
 EJNMMI Research volume 6, Article number: 54 (2016)
 https://ejnmmires.springeropen.com/articles/10.1186/s13550-016-0211-x
- Edit Gara et al.,
 3D culturing of human pluripotent stem cells-derived endothelial cells for vascular regeneration
 Theranostics 2022; 12(10):4684-4702. doi:10.7150/thno.69938
 https://www.thno.org/v12p4684.htm
- Anika Reifschneider et al.,
 Loss of TREM2 rescues hyperactivation of microglia, but not lysosomal deficits and neurotoxicity in models of progranulin deficiency
 The EMBO Journal (2022)41:e109108 https://doi.org/10.15252/embj.2021109108
- Artem Zatcepin et al.,
 Reduced Acquisition Time [18F]GE-180 PET Scanning Protocol Replaces Gold-Standard Dynamic Acquisition in a Mouse Ischemic Stroke Model
 Front. Med., 10 February 2022, Sec. Nuclear Medicine, Volume 9 - 2022
 https://doi.org/10.3389/fmed.2022.830020
- Sergio Estrada et al.,
 Preclinical evaluation of [11C]GW457427 as a tracer for neutrophil elastase
 Nuclear Medicine and Biology, Volumes 106–107, March–April 2022, Pages 62-71 https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0969805122000014
   ※この組み合わせのモダリティで、約30報(2023/8月現在)の論文が発表されています。      
こちらより、「Product」でモダリティを指定して検索いただけます。
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