Product

ベンチトップインキュベーター・バイオリアクター

CERO 3D

複合領域・汎用

ベンチトップインキュベーター・バイオリアクター

革新的な3D細胞培養インキュベーター

ベンチトップインキュベーター・バイオリアクター CERO 3Dは、幹細胞、スフェロイド、オルガノイドなどの3D細胞培養に最適な環境を作り出す、画期的な装置です。

温度・CO2レベルをコントロール、pHをモニタリングする特殊な3D細胞培養技術を提供します。最適な栄養とガス拡散により、培養のサイズと寿命を向上させ、スケールアップを可能にします。培養のスケールアップと自動化によってコストと作業時間を削減し、細胞を用いた疾患モデリング、創薬、毒性試験、再生医療などの研究プロセスを加速します。

特長

  • 生存率と成熟度を向上し、スケールアップを可能に:
    ・80,000オルガノイド/tube(リアクター)
    ・45,000cells/オルガノイド
    ・最大3.6x109cells/tube(リアクター)
    ・最大1.4x1010cells/装置
  • アポトーシスとネクローシスの大幅な減少
  • 高い多能性の維持
  • 細胞外マトリックス(ECM)などの包埋基質が不要
  • CO2、温度の制御が可能
  • pHのモニタリングが可能
    ※pHのモニタリングにはフェノールレッドが必要です。
  • 最大4本のリアクターを個別に制御(リアクター容量10~50mL)
  • せん断力なし
  • 最小限のハンドリング時間(1日4分程度)
  • 1年以上の長期培養が可能
  • ランニングコストの大幅削減

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原理

CERO 3Dベンチトップインキュベーター・バイオリアクターは、温度・CO2レベルをコントロール、pHをモニタリング可能な装置と、専用のCEROTubeを組み合わせることで、3D細胞培養に最適な環境を作り出します。

CEROTubeは、最大50mlの容積で、小さなフィンと平らな底を持ち、細胞へのせん断ストレスを軽減し、穏やかな培養条件を可能にします。1~4個のCEROTubeを個別に制御し、最小限のハンドリング時間(1日4分程度)で、標準化された再現性ある方法で最大のバイオマス収量を提供します。

CERO 3D内部構造  CEROTube

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アプリケーション

多能性幹細胞

肝炎ウイルス研究モデル:スフェロイド

心筋組織モデル

腫瘍組織モデル:オルガノイド

個別化医療と精密医療


  多能性幹細胞

CERO 3D(旧名 "BioLevitator")で拡大培養されたヒトiPS細胞は、多能性を維持し、三胚葉すべてに分化することができます。
CERO 3Dアプリケーション:多能性幹細胞
Elanzev et. al. 2015; Biotechnol. J. 2015, 10, 1589–1599

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  肝炎ウイルス研究モデル:スフェロイド

3D 環境に保たれた細胞は、従来の2D単層培養よりも効率的に組織様構造を模倣する能力を持っており、長期的な3D細胞培養は、疾患モデリングや創薬において大きな可能性を秘めています。しかしながら、スフェロイドを長期培養する際、多くの科学者は多くの技術的制限に悩まされてきました。

CERO 3Dは、科学者がこれまでできなかった実験を可能にする画期的な技術です。

CERO 3Dアプリケーション:スフェロイド1 CERO 3Dアプリケーション:スフェロイド2 CERO 3Dアプリケーション:スフェロイド3

CERO 3Dで80日間以上培養したHepG2細胞(肝細胞株)のスフェロイド。(左)細胞は、細胞増殖マーカーKI67陽性である。(中)細胞は、アポトーシスマーカー Casp.cl.3陰性である。(右)細胞は、アルブミン陽性である。

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  心筋組織モデル

幹細胞由来の心筋細胞は、心血管研究、疾患モデリングおよび薬剤開発の分野でますます注目を集めています。

CERO 3Dは、幹細胞を均質な凝集塊で拡張させた後、多数の拍動心筋体に直接誘導するというワークフローを可能にします。CERO 3Dでの多能性幹細胞の拡張とそれに続く心筋誘導/分化は、従来のオービタルシェーカーに比べ、細胞の質、均質性、完全性、収量がはるかに高くなります。

CERO 3Dアプリケーション:心筋組織モデル
CERO 3Dとオービタルシェーカーの比較。心筋誘導の3、8、13日後のマウス胚性幹細胞由来心筋細胞の分化。

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  腫瘍組織モデル:オルガノイド

CERO 3Dは、多能性幹細胞や成体幹細胞からオルガノイドを作製するための画期的な技術です。がん研究のツールとして使用される均質なオルガノイドを、効率的かつ標準化可能な方法で生成し、高い収率で維持することができます。驚くべきことに、このオルガノイドはin vivoでの反応を予測する能力も持っています。

CERO 3Dアプリケーション:腫瘍組織オルガノイド1 CERO 3Dアプリケーション:腫瘍組織オルガノイド2
(左)7日目と22日目の胃オルガノイド(明視野)。小さな嚢胞から大きな球形に拡大する。(右)胃オルガノイドのHE染色(2a)は、PCRの結果(2b)に見られるように、胃に見られるさまざまな細胞タイプからなる上皮細胞の単層を示す。胃ムチンMUC5ACやMUC6、トレフォイル因子、ペプシノーゲンなどが発現している。Lgr5やSox2のような幹細胞マーカーも存在している。

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  個別化医療と精密医療

CERO 3Dは、患者由来の原発性腫瘍細胞を増殖、維持し、妥当な3D in vitroモデルを構築することによって、精密医療を加速します。

CERO 3Dアプリケーション:精密医療1 CERO 3Dアプリケーション:精密医療2 CERO 3Dアプリケーション:精密医療3

(左)CK20陽性胆管細胞がん細胞 (中)HE染色:生きた胆管細胞がん細胞 (右)MAPAC 155 陽性細胞

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製品ラインナップ

型式 製品名
2800000 ベンチトップインキュベーター・バイオリアクター CERO 3D
2800005 CEROTube (48本)
2800108 CEROsolution1 (4x10ml)
2800003 Convection Channel
2800002 HEPA Filter (24個)
CEROTube CEROsolution1
CEROTube CEROsolution1
細胞培養液の粘度を高め、3D 細胞凝集体の沈降を抑えます。

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仕様

温度コントロール
範囲 室温+7℃ ~ 45℃
調節 ± 0.1 ℃
CO2センサー (実験室グレードの赤外線センサー)
範囲 0% ~ 18%
調節 ± 0.1 ℃
pHセンサー (2か所のモニタリングポジションに2モジュールを取付)
モジュール寸法 (L x H x D)・重量
158 x 45 x 58 mm、630 g
温度範囲 15℃ ~ 28 ℃
相対的湿度範囲 15% ~ 85% (結露なし)
通信
Ethernet、RS232、USB (データ出力、ソフトウェアアップデート)
装置寸法・電力仕様・動作環境等
寸法・重量 740 x 324 x 245 mm、14.5 kg
ユーザーインタフェース タッチスクリーンパネル 6.4インチ
電力仕様 最大消費電力200 VA、100 V – 240 V AC (± 10%)、50 / 60 Hz
時間遅延型ヒューズ T4 A / 250 V; 5x20mm
動作環境 温度:15℃ ~ 28℃、相対的湿度:15% ~ 85% (結露なし)、
高度:海抜 2,000 mまで
※室内に設置
設置カテゴリ II
汚染度
保管と輸送 温度:-25℃ ~ 70℃、相対的湿度:10% ~ 90% (結露なし、室内)

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References

Kot K. et al., The effect of human PBMCs immobilization on their Аβ42 aggregates-dependent proinflammatory state on a cellular model of Alzheimer’s disease.
Front. Neurosci. 2024. DOI: 10.3389/fnins.2024.1325287 ()

M. Abdin et. al., Scalable generation of functional human iPSC-derived CAR-macrophages that efficiently eradicate CD19-positive leukemia.
J Immunother Cancer. 2023. DOI: 10.1136/jitc-2023-007705 ()

Müller, M. et al., Alveolar epithelial-like cell differentiation in a dynamic bioreactor: a promising 3D-approach for the high-throughput generation of lung cell types from human induced pluripotent stem cells.
In vitro models 2, 249–262, 2023. DOI: 10.1007/s44164-023-00052-1 ()

Zhao H. et al., Lysophosphatidic acid suppresses apoptosis of high-grade serous ovarian cancer cells by inducing autophagy activity and promotes cell-cycle progression via EGFR-PI3K/Aurora-AThr288-geminin dual signaling pathways.
Front Pharmacol. 2022. DOI: 10.3389/fphar.2022.1046269 ()

Rodriguez-Gatica, J. E. et al., Imaging three-dimensional brain organoid architecture from meso- to nanoscale across development.
Development 15 October 2022; 149 (20): dev200439. DOI: 10.1242/dev.200439 ()

Saskia Altmaier et al., Human iPSC-derived hepatocytes in 2D and 3D suspension culture for cryopreservation and in vitro toxicity studies. Reproductive Toxicology.
Volume 111, August 2022, Pages 68-80. DOI: 10.1016/j.reprotox.2022.05.005 ()

Benjamin Fischer et al., A complete workflow for the differentiation and the dissociation of hiPSC derived cardiospheres.
Stem Cell Research 32 (2018) 65–72. DOI: 10.1016/j.scr.2018.08.015 ()

Aletta Schnitzler et al., Bioprocessing of human mesenchymal stem/stromal cells for therapeutic use: Current technologies and challenges.
Biochemical Engineering Journal Volume 108, 15 April 2016, Pages 3-13. DOI: 10.1016/j.bej.2015.08.014 ()

S Allazetta et al., Cell-Instructive Microgels with Tailor-Made Physicochemical Properties.
small 2015, 11, No. 42, 5647–5656. DOI: 10.1002/smll.201501001 ()

※この他にも多数の論文がございます。詳細はお問い合わせください。

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  • OMNI Life Science

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