少量のサンプルでタンパク質の特性を高感度に評価
RedShiftBio社製 次世代タンパク質特性評価システム Aurora は、マイクロ流体変調分光法(Microfluidic Modulation Spectroscopy; MMS)を用いた、コンパクトなサイズのタンパク質・ペプチド特性評価システムです。
同社製の従来モデルApolloと同様に、従来のタンパク質二次構造解析技術を大幅に上回るダイナミックレンジ、感度、精度を提供しながら、タンパク質の二次構造、類似性、安定性、凝集、定量に関する測定・解析をラベルフリー・自動で行うことができます。
また、Apollo と比較して装置が大幅に小型化され、必要な計測時間・サンプル量が大幅に削減されています。
創薬・製剤・製造まで、すべての開発フェーズにおけるバイオ医薬品の特性評価をサポートします。
中赤外レーザーを用いて AmideIバンド(1590~1710cm
-1)における差分吸光度を測定し、タンパク質二次構造の変化を高感度に検出することが可能な技術です。
FTIR分光法で使用される従来の光源より100倍以上明るい、可変波長の量子カスケードレーザーが、マイクロ流体セルを通過してタンパク質溶液を探査します。
マイクロ流体セルでは、サンプルとリファレンス(バッファー)フローが急速に交互に切り替えられながら、サンプルとリファレンスの差分吸光度が各波長で測定され、連続的かつ自動的にバックグラウンドの減算が行われます。このことにより測定精度、正確性、シグナル・ノイズ比を劇的に改善し、高い再現性を実現します。
deltaは、Auroraで取得した高品質な差分吸収スペクトル(diffAU) データを迅速かつ容易に処理する強力な解析パッケージです。次のデータ解析ワークフローのようにタンパク質特性に関するデータを提供します。
※データは1mg/mL BSAの測定によるもの。
中分子/高分子医薬品における新規特性解析ツールの活用事例 (ライブ実施日時:2024-03-07)
近年、抗体医薬品に代表されるバイオ医薬品や核酸医薬品の開発が盛んにおこなわれています。
さらに、新たな創薬モダリティとして遺伝子治療やmRNA医薬品の上市が進められております。
新医薬品開発においては分子の特性を明らかにすることの重要度が高く、生物学的な活性以外に物理化学的な特性解析を行う必要があります。
中でも高次構造は活性との相関性が高く、安定性の予測においても役立つパラメータです。
分光学的手法によるスペクトル解析から、バイオ医薬品をはじめとした近年注目を浴びている創薬モダリティにおいて、Similarity(同質性)、Aggregation(凝集)、Quantitation(定量)、Structure(構造)、Stability(安定性)の評価を可能にする画期的な構造解析技術、MMS法(Microfluidic Modulation Spectroscopy)をADCやRNAの測定事例を交えてご紹介いたします。
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