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IMCSzyme®

IMCSzyme ®
IMCSzyme®は遺伝子組換え β-グルクロニダーゼです。体液中のグルクロニドを加水分解することにより、幅広い薬物を検出するために使用されます。

IMCSzyme®により急速に加水分解した後、サンプルはイムノアッセイや質量分析、高速液体クロマトグラフィーの解析に使用可能です。
IMCSzyme®は、他の利用可能な酵素と比較し、幅広い薬物を高効率に加水分解します。

製品ラインナップ

IMCSzyme® RT

IMCSzyme® RTは、短時間かつ室温で、より効率的に加水分解するために設計された次世代酵素です。グルクロン酸抱合された乱用薬物を20~25℃で、15分以内に加水分解します。ヒト生体サンプルに存在する天然の阻害剤に抵抗性があります。

物性: 水溶液
比活性 (units/mL): > 200,000
貯蔵寿命: 最大12か月
保管温度: 2-8℃

インキュベーション温度: 20-25℃
インキュベーション時間: 15分
※医薬用外毒物を含む
型式 容量
04-RT-005 5 mL
04-RT-010 10 mL
04-RT-050 50 mL
IMCSzyme® 3S


IMCSzyme® 3Sは、取り扱い過程における高い安定性のために特許出願中の方法で作られています。防腐剤としてアジ化物を添加しています。30分以内に加水分解します。

物性: 水溶液
比活性 (units/mL): > 50,000
貯蔵寿命: 最大12か月
保管温度: 2-8℃

インキュベーション温度: 55℃
インキュベーション時間: 30分
※医薬用外毒物を含む
型式 容量
04-INT3S-005 5 mL
04-INT3S-010 10 mL
04-INT3S-050 50 mL

バッファー: すべてのIMCSzyme®製品に付属します。

Room Temperature Buffer


Room Temperature Bufferは、IMCSzyme® RTで作用するように特別な配合がされています。質量分析に適した揮発性塩で調製されています。

物性: 水溶液
貯蔵寿命: 最大24か月
保管温度: 2-25℃


型式 容量
04-RTB-015 15 mL
04-RTB-030 30 mL
04-RTB-150 150 mL
Rapid Hydrolysis Buffer


Rapid Hydrolysis Bufferは、フィルター滅菌されており、IMCSzyme® 3Sの効率的な加水分解のために最適なpHを維持するように設計されています。

物性: 水溶液
貯蔵寿命: 最大12か月
保管温度: 2-25℃


型式 容量
04-EZ-RHB-020 20 mL
04-EZ-RHB-050 50 mL
04-EZ-RHB-100 100 mL

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製品特長




  • 尿サンプルを30分以内に
  • ベンゾジアゼピンを5分以内に
  • カルボキシ-THC-グルクロニドを即時に加水分解


  • 純粋なβ-グルクロニダーゼ
  • コンタミのない透明な水溶液
  • LCカラム寿命を延長
  • マトリックス効果を低減


  • 6-MAM: モルヒネ変換なし
  • BuprenorphineおよびNorbuprenorphine glucuronidesの100%加水分解 15分以内に
  • Codeine-6-glucuronideの90%以上を加水分解

  • 一貫性・安定性・純粋な酵素
  • IMCSzyme®は最初の遺伝子組換えの純粋なβ-グルクロニダーゼです。 米国製で、毎月100万以上のサンプルを加水分解することに利用されています。 IMCS社の純粋な酵素は複数の分類の薬物を迅速かつ高効率に加水分解します。 広範な品質管理プログラムと製造プロセスにより、ロット間の一貫性を保証します。2-8℃で保存されます。
  • CLNICAL TOXICOLOGY -臨床毒性学-
  • IMCS社の酵素は、加水分解された薬物の割合を増加させることが証明されています。 そのため、検査結果の精度が向上します。さらにインキュベーション時間の短縮、当日の検査結果の取得を可能にします。
  • PAIN CARE -疼痛ケア-
  • 鎮痛剤の検査で効率的なワークフローを維持するには、迅速かつ包括的な加水分解が求められます。
  • FORENSIC TOXICOLOGY -法中毒-
  • 法医学研究施設や鑑識において、血液、尿、または組織サンプルの加水分解にIMCSzyme®を使用することによって、コデインやその他の加水分解が困難な分析物の検出能が向上することが見出されました。 IMCS社の純粋な酵素は、6-monoacetylmorphine(6-MAM)からモルヒネなどの変換につながる汚染物質は含まれていません。

IMCSzyme®は、AAC、MSACL、SOFT、AAFS、ASMS、でのポスター発表で紹介され、 Journal of AnalyticalToxicologyに掲載されました。
  • 30分未満でクリーンで高速かつ包括的な加水分解
  • マトリックス効果を減らす-干渉物質を減らす
  • 準備時間を短縮し、スループットを向上させます
IMCSzyme®の文献とリソースは、こちらから メーカーサイトへ ご覧いただけます。

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パフォーマンス

正確な結果のために過剰なグルクロニドを含む実際の患者の尿サンプルで検査されました。

1. IMCS technical note “Accurate Quantitation of 11-nor-Δ9-tetrahydrocannabinol-9-carboxylic acid (THCA) in Urine using IMCSzyme®
2. Morris, A.; et al. (2014) Rapid Enzyme Hydrolyis Using a novel recombinant b-glucuronidase in Benzodiazepine Urine Analysis. Journal of Analytical Toxicology; 38:610 - 614.
3. Internal study using real urine samples.
4. Sitasuwan, P.; et al. (2016) Rapid Hydrolysis of Glucuronidated Opiates and Opioids in Urine Using IMCSzyme®. SOFT Presentation
5. Sitasuwan, P.; et al. (2016) Degradation of Opioids and Opiates During Acid Hydrolysis Leads to Reduced Recovery Compared to Enzymatic Hydrolysis. Journal of Analytical Toxicology; 40:601–607.

サンプル: 5uL, 1mg/mLの精製アワビまたはIMCSzyme®
IMCSzyme®がHPLCにより高純度、高濃度であることが示されました。

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FAQ

カテゴリ内開閉
  • IMCSzyme®は6-MAMをモルヒネに変換しますか?

    いいえ。IMCSzyme®はエステラーゼ活性を持たない精製されたβ-グルクロニダーゼです。 他の天然物の粗抽出物は、エステラーゼを持ち、6-MAMからアセチル基を切断してモルヒネに変換することがあります。
    エステラーゼの存在は、Journal of Analytical Toxicologyの文献に報告されているように、Calcein-AMなどのエステラーゼ感受性基質で検査できます。
    IMCSzyme®はグルクロン酸抱合ベンゾジアゼピンに対してどのくらい効果がありますか?

    グルクロン酸抱合ベンゾジアゼピンの加水分解はグルクロニダーゼにとって容易な基質の一つです。Morrisらにより、グルクロン酸抱合ベンゾジアゼピンのほぼ完全な加水分解を室温、5分で達成することが報告されています。
    尿サンプルのpHが9を超える場合はどうなりますか?

    尿サンプルは、通常、pH4-9の範囲になりますが、その場合は付属の加水分解バッファーの使用を推奨します。バッファーを使用して、サンプルのpHを推奨範囲に調整します。
    IMCSzyme®の場合、RHB(Rapid Hydrolysis Buffer)を使用し、pH7-8に調整します。
    IMCSzyme® RTの場合、RTB(Room Temperature Buffer)を使用し、pH5.5-6.5に調整します。
    サンプルをウォーターバスやヒートブロックでインキュベートする場合、オーブンと比較して、温度またはインキュベーション時間を調整する必要はありますか?

    はい。熱伝導のために温度調整が必要になります。IMCSzyme®を使用し、ウォーターバスまたはヒートブロックでインキュベートする場合は、45℃で30分間インキュベートしてください。対流式オーブンを使用する場合は、55-60℃で30分間インキュベートします。
    IMCSzyme® RTは、加熱は不要です。室温でサンプルを効果的に加水分解できます。なお加熱しても加水分解効率は向上しません。
    酵素を希釈し、加水分解反応を長くすることは可能ですか?

    酵素を希釈し、長時間インキュベートすることは推奨しません。低濃度の酵素では、反応における酵素の安定性が、より重要な要素になります。尿サンプルには時間の経過とともに酵素の効率を不活性化しうる阻害剤が含まれていることが知られています。酵素濃度が低すぎる場合、酵素が不活性化されるため、長時間のインキュベーション中に反応が完了しない可能性が大いに考えられます。これにより、偽陰性を生じる可能性があります。

    推奨された濃度と、より短いインキュベーション時間により、酵素は厳しい条件のサンプルに耐えることができ、加水分解の完了を可能にします。

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ポスター・アプリケーションノート

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論文

1. Krotulski AJ, Mohr AL, Logan BK. (2020).
Emerging synthetic cannabinoids: development and validation of a novel liquid chromatography quadrupole time-of-flight mass spectrometry assay for real-time detection. 外部サイトへ
Journal of Analytical Toxicology. doi: 10.1093/jat/bkz084.

2. Krotulski AJ, Cannaert A, Stove C, Logan BK. (2020).
The next generation of synthetic cannabinoids: Detection, activity, and potential toxicity of pent-4en and but-3en analogues including MDMB-4en-PINACA. 外部サイトへ
Drug Testing and Analysis. doi: 10.1002/dta.2935.

3. Sofalvi S, Lavins ES, Kaspar CK, Michel HM, Mitchell-Mata CL, Huestis MA, Apollonio LG. (2020).
Development and Validation of an LC–MS-MS Method for the Detection of 40 Benzodiazepines and Three Z-Drugs in Blood and Urine by Solid-Phase Extraction. 外部サイトへ
Journal of Analytical Toxicology, bkaa072. doi: 10.1093/jat/bkaa072

4. Rosano TG, Ohouo PY, Wood M. (2020).
Application of High-Resolution UPLC–MSE/TOF Confirmation in Forensic Urine Drug Screening by UPLC–MS/MS.  外部サイトへ
Journal of Analytical Toxicology; 43(5):353-63. doi: 10.1093/jat/bky106

5. Muñoz-Muñoz AC, Pekol T, Schubring D, Hyland R, Johnson C, Andrade L. (2020).
Characterization of an Amphetamine Interference from Gabapentin in an LC–HRMS Method.  外部サイトへ
Journal of Analytical Toxicology, 44(1), 36-40. doi: 10.1093/jat/bkz046.

6. Winborn J, Kerrigan S. (2019).
Stability and Hydrolysis of Desomorphine-Glucuronide. 外部サイトへ
Journal of Analytical Toxicology. doi: 10.1093/jat/bkz021. [Epub ahead of print]

7. Kang MG, Lin HR. (2019).
Systematic Evaluation and Validation of Benzodiazepines Confirmation Assay Using LC-MS-MS. 外部サイトへ
Journal of Analytical Toxicology; 43(2):96-103. doi: 10.1093/jat/bky071.

8. Strickland EC, Cummings OT, McIntire GL, Mellinger AL. (2019).
Development and Validation of a Novel All-Inclusive LC–MS-MS Designer Drug Method. 外部サイトへ
Journal of Analytical Toxicology; 43(3):161-9. doi: 10.1093/jat/bky087.

9. Sitasuwan P, Melendez C, Marinova M, Spruill M, Lee LA. (2019).
Comparison of Purified β-glucuronidases in Patient Urine Samples Indicates a Lack of Correlation Between Enzyme Activity and Drugs of Abuse Metabolite Hydrolysis Efficiencies Leading to Potential False Negatives. 外部サイトへ
Journal of Analytical Toxicology. 43(3):221-227. doi: 10.1093/jat/bky082

10. Wang FR, Fei J, Yu XL, Zhao XC, Wang Q, Metavarayuth K. (2018).
Advancing the Analysis of Terbutaline in Urine Samples Using Novel Enzyme Hydrolysis. 外部サイトへ
Bioanalysis. doi: 10.4155/bio-2018-0145

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この製品のメーカー

  • Integrated Micro-Chromatography Systems, Inc.
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