PolyFrits™は、ナノモル(nmol)または、ナノモル以下(≦nmol)の規模の高品質オリゴ合成に対応する製品です。
従来のカラムに充填された粒子固体担体は、40nmol以上の規模のオリゴ生産用に開発されてきました。PolyDesign テクノロジーは、不活性多孔性プラスチックマトリクス内に固体担体を均等に埋め込み、低ベッドボリュームフリットを使用することで、小規模合成を可能にします。これにより、従来の合成方法と精製技術を使用して少量の固体担体を取り扱うための便利な手段を提供します。
今後、PolyFrits™テクノロジーは、ハイスループットDNAおよびRNAオリゴヌクレオチド合成および精製に組みこまれることが期待されます。
特長
- 有効成分の分布が均一で、フリット間のばらつきは10%未満です(多くの場合5%未満)。
- ベッドボリュームが小さく、1mm^3程度で、試薬消費量を削減します。
- 高ローディング(High Loading)。有効成分を最大60%まで充填可能です。
- 穏やかな条件下でのフリット製造により、固体担体上の化学官能基が保護されます。
ページの先頭に戻る
ご注文方法
お客様の仕様に合わせ、PolyFrits(フリット成型CPG)をご注文頂けます。PolyFrisはバルクの形態、またはカラムやプレート、ピペットチップなどに充填した状態でご提供可能です。
- 合成カラム(ルアーまたはピペットタイプ)
MerMade, ABI, Expedite, Dr. Oligoを含むすべての主要なシンセサイザーと互換性があります。 - 384ウェルプレート
384ウェルフィルタープレートを装備。最大160nmol(40μmol/g CPGを使用)までカスタマイズが可能です。 - ピペットチップ
さまざまなサイズのフリット、96または384ラックにロードしたピペットチップ、またはバルクに対応しています。
さまざまな形状、機能、用途のカスタムのフリットを製造するだけでなく、1536ウェルプレートなどお客様から提供されたフォーマットに予めロードすることも可能です。
当社のエキスパートがお客様と協働し、独自のカスタマイズリクエストにお応えします。
ページの先頭に戻る
アプリケーション例
- Antisense gapmer, ステリックブロック、スプライススィッチングオリゴヌクレオチド、低分子干渉RNAの開発
- Antagomirs(Anti microRNAs)、microRNAミミック、アプタマー、DNAデコイ、DNAzymeの開発
- CRISPR/Casアプリケーション用の合成ガイド鎖の促進
- 自然免疫刺激のためのオリゴヌクレオチドの探索
- DNA標的オリゴヌクレオチド、三重鎖形成オリゴヌクレオチド、鎖侵入オリゴヌクレオチドの探索
ページの先頭に戻る
FAQ
カテゴリ内開閉 -
どのような担体をフリット(PolyFrits)に組み込むことができますか?
フリット製造条件下で粉末状の化学的に安定な固体担体のほとんどはフリットに埋め込むことができます。最も一般的な担体には、Controlled Pore Glass (CPG)やポリスチレンがあります。固体担体をフリットに組み込むことが出来るかは、固体担体上の化学修飾によって決定されます。 Universal CPGが、歴史的に最も一般的に利用されてきたフリット製品になります。私たちは、PolyFrits中に、より多くの修飾された固体担体を組み込むための取り組みを進め、その数を増やしています。 フリットに組み込むための担体をお客様よりご提供頂くことも可能です。担体の種類に応じて、ニーズにあった適合性や可能性をご案内します。 |
-
ユニバーサルCPGを提供していますか?
当社ではControlled Pore Glass製造の世界的リーダーとして、UnyLinker™を含め、DNA/RNAオリゴヌクレオチド合成用の数種類のユニバーサルCPG担体を提供することができます。 |
-
DNA精製用フリットをプレート形式で作ることはできますか?
標準的な96ウェル、384ウェル、1536ウェルを含むあらゆるサイズのプレートにフリットを充填することが可能です。ご要望に応じて、ご希望の形状のフリットを調製し、プレートフォーマットに充填することも可能です。DNA精製用フリットのスケールファクターは、精製用担体上の特異的な官能基の容量に基づき、変化することが確認されています。 |
-
フリットにはどれくらいのCPGを充填できますか?
フリットに充填できるCPG担体の量は、担体のサイズやバルク特性、特定のアプリケーションによって異なりますが、通常は50%が固体、50%がポア(穴)で、フリット中全固体容積のうち、CPGの充填量は最大で約40~60%です。 |
-
フリットに最小充填量はありますか?
いいえ。最小充填の要件はございません。合成試薬を節約するためにフリット中の固体担体の充填量を減らすことを検討する場合は、フリット全体の容量を減らすことをお勧めします。余分なベッド容量は試薬を非効率に吸収し、高価な試薬のリソースの使用効率を低下させる可能性があります。 |
-
製造可能なフリットの最小サイズはどれくらいですか?
固体担体の物理的特性によりますが、0.5mmの小さなフリットを製造可能です。また、お客様のご要望を満たす標準品をすでに保有している場合もあります。 |
ページの先頭に戻る