Product

分子間相互作用解析システム

WAVEsystem

複合領域・汎用

分子間相互作用解析システム

高感度・高速カイネティクス測定で創薬研究を促進

Creoptix社製 Creoptix® WAVEsystemは、ラベルフリーサンプルのリアルタイム・カイネティクス測定を高感度、高速で行うことのできる分子間相互作用解析システムです。独自のグレーティング結合干渉法(GCI)技術と頑健なマイクロ流体工学を組み合わせ、従来技術では測定が困難であったサンプルの、これまで以上に高い感度、高速での測定を実現しました。

クルードサンプル(血清または血漿、抗体、ウイルス様粒子、ウイルス、リポソーム、膜タンパク質)、低分子/フラグメントライブラリー、大きな分子等、様々なサンプルの測定に対応し、創薬研究を促進します。

特長

  • 高感度:
    • Rmax 1pg/mm2以下のシグナルからの信頼性の高いカイネティクス
    • 分子量比 1000:1を超えるリガンドとアナライトを解析
  • 高速:
    独自のwaveRAPID®により測定時間を大幅に短縮、ハイスループット測定*を実現
    *例:低分子化合物90種類のスクリーニングを18時間で完了
    ※waveRAPID®はWAVEdelta モデルのみで機能します。
  • 1回の注入で結合カイネティクスを提供:
    waveRAPID®により、1ウェルからのカイネティクス測定が可能。96ウェルプレートのサンプルを96データセットに変換することができます。
  • 目詰まりのないマイクロ流路とセンサーを内蔵した使い捨てカートリッジ WAVEchip®
    • クロスコンタミネーションがなく、容易なメンテナンス
    • マイクロバルブなしのデザイン
    • アセトニトリルや高濃度DMSOなどの溶媒に対応
    • 幅広いサンプルに適応する豊富なラインナップ
      (→WAVEchip®のラインナップはこちらをご参照ください)
  • クルードサンプル(血清または血漿、抗体、ウイルス様粒子、ウイルス、リポソーム、膜タンパク質)、 低分子/フラグメントライブラリー、難易度の高い化合物、1000nmまでの粒子に対応
  • 幅広いカイネティクスレンジ:koff=10-5~10 s-1
    カートリッジ設計による150ミリ秒の超高速遷移時間を実現、速いオフレートの分解能を提供
  • 直感的な操作で容易に結果の解析が可能なWAVEcontrolソフトウェア
  • オートサンプラーが48バイアルラック、96または384ウェルプレートX2を処理


 Creoptix Innovative No-Clog Microfluidics Design explained


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原理:グレーティング結合干渉法 (Grating coupled interferometry (GCI))


センサー表面の屈折率の変化を、時間に依存した位相差シグナルとして測定します。導波管干渉法の利点を活用および強化し、エバネッセント場のサンプル深部への浸透が少なく、導波管の光とサンプルの相互作用長が長くなっています。そのため、優れたS/N比(<0.015 pg/mm2)、Rmax= 1pg/mm2以下(<1RUに相当)のシグナルからの信頼性の高いカイネティクス測定を実現します。

 Technology explained: Creoptix Grating-Coupled Interferometry (GCI)


  Youtube Creoptix チャンネル GCI label-free technology 関連動画再生リスト

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高速測定を実現するwaveRAPID®


WAVEdeltaモデルに導入されているwaveRAPID®法は、単一濃度のアナライトにおいて継続時間を長くしたパルスを使用します。再生不要のカイネティクスと同様、応答は、後続のアナライトパルスが導入される前にベースラインに戻る必要はありません。単一濃度での注入時間は、WAVEcontrolソフトウェアにより自動調整されます。このことにより、段階希釈を必要とせず、1ウェルからのカイネティクス測定が可能です。

また、カイネティクス測定においては、測定曲線の解離部分のみが解析されます。このことにより屈折率を利用したセンサーの最大の欠点の1つである、屈折率の乱れによる測定値の混乱が克服されるため、DMSO補正が不要です。セットアップ時間の大幅な短縮、ランの高速化、ウェルの解放によって、より多くのサンプルのランが可能になります。

 waveRAPID®: The new way of measuring kinetics | Dr. Kaspar Cottier (CTO and Founder of Creoptix)


  Youtube Creoptix チャンネル waveRAPID®関連動画再生リスト

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ソフトウェア WAVEcontrol

WAVEcontrol は、柔軟性と機能性を兼ね備えたワークフローベースのソフトウェアです。アッセイのセットアップ、データの評価からレポートの作成まで、すべてのステップを直感的な操作で容易に行うことができます。以下の機能が含まれます:
  • 内蔵されたウィザードや以前の実験で設定したサイクルを利用したりカスタマイズすることによる、アッセイの迅速なセットアップ
  • カイネティックフィットのための定義済みモデル(1:1 interaction、mass transport、heterogenous ligand、conformational change、bivalent)、および任意にカスタマイズしたユーザー設定評価モデルを使用可能
  • 従来の(グローバル)フィットでのデータ評価、またはDirect Kineticsツールによる自動評価
  • Excel やその他のフォーマットとのデータのインポートおよびエクスポート
  • Open X ML 形式のファイルを使用して、既存のLIMS にデータを統合(Genedata Screener との互換性あり)
  • 自動レポート作成機能により、カスタマイズ可能なPDF またはWord 形式で結果をエクスポート



 Biologics研究用ウィザード  
※WAVEdeltaモデルのみに対応
  Ligand Screening
抗体をセンサー表面に固相化し、アナライトとして抗原を注入することで、カイネティクス/アフィニティ特性に基づいて適切な抗体を迅速かつ確実に選択することができます。アビディティによるカイネティクス測定への干渉、複雑なリガンド再生ステップの必要性を回避します。

  • 簡便で適応性の高い抗体スクリーニングと特性評価:
    2つの異なるチップのためのガイド付きプロトコル (NTAチップとProA/Gチップが使用可能)
  • 容易なアッセイセットアップ:
    スクリーニングとフルカイネティクス (waveRAPID) 用のウィザードが利用可能
  • リガンドレベルの密度を自動的にコントロール:
    「Target level」機能と調和し、リガンド固相化量を制御

        
Ligand Screening ウィザードは、「ligand block」を作成することで、容易かつ直感的なアッセイセットアップを可能にします。これによりリガンドサンプルが順次捕捉/再生ステップでバイオセンサー表面を循環します。「Target level」機能と完全に調和し、正しいデータ解釈のために常に同じ密度レベルでリガンドが捕捉されることを保証しています。

[Webinarオンデマンド]
Virtual Launch Event: Creoptix WAVEsystem
(2022/6/29実施、約1時間)
※アカウントをご登録いただくと視聴することができます。



  CFCA (calibration free concentration analysis; キャリブレーション不要の濃度解析)
アナライトの拡散特性とアナライトの絶対濃度の関係を利用したアプローチで、検量線を作成することなく、活性のあるタンパク質の濃度を確実に定量することができます。

  • 検量線および適したスタンダードの設定が不要
    アナライトの拡散係数の事前知識と、部分拡散制限条件下で観測された結合速度の解析により、アナライト濃度を算出します。
  • 活性のあるタンパク質画分を定量:
    アナライトがリガンドにのみ結合するため、活性のあるサンプルの定量が可能
  • 血清や細胞可溶化物から直接抗体を定量するため、ワークフローが合理化される:
    高分子 (MW5,000Da以上) は未精製サンプルでも少量で容易かつ正確に測定可能


活性を持つアナライト濃度は以下の値を用いて計算されます:
・ アナライトの拡散係数
・ 部分的に拡散が制限された条件下で観測された結合速度の解析

この方法は、以下のような場合に有効です:
・ アナライトに対して満足のいく検量線用の標準物質がない場合
・ 大規模な精製を行う前に濃度解析が必要な場合
・ 「活性」画分の濃度が重要である場合
・ 各ステップ後の活性タンパク質濃度を分析することにより、精製効率のテストが必要である場合

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WAVEchip® ラインナップ

幅広いサンプルを用いたアプリケーションのために、多様な表面のセンサーチップをご用意しています。

型式 詳細 アプリケーション 研究分野
4PCH SERIES : 高容量ポリカルボキシレート層で官能基化されたセンサー
4PCH アミンカップリングによる固相化に適したセンサーチップ リガンドとアナライトの分子量比が大きい場合。多目的。
4PCH-STA ストレプトアビジンをあらかじめ固相化したセンサーチップ。ビオチン化された分子の捕捉に最適。 ビオチン化リガンド。多目的。

4PCH-RST
再生可能なストレプトアビジン表面を持つセンサーチップ。ビオチン化された分子の捕捉に最適。 ビオチン化リガンド。多目的。
4PCH-NTA NTAを固相化したセンサーチップ。Hisタグ付き分子の捕捉に最適。 Hisタグ付きリガンド。多目的。
4PCP SERIES : 薄いポリカルボキシレート層で官能基化されたセンサー
4PCP アミンカップリングによる固相化に適したセンサーチップ。 プロテオリポソーム、ウイルス、VLP等の大きなリガンドおよびアナライト
4PCP-STA ストレプトアビジンをあらかじめ固相化したセンサーチップ。ビオチン化された分子の捕捉に最適。 プロテオリポソーム、ウイルス、VLP等の、大きなビオチン化リガンドおよびアナライト

4PCP-RST
再生可能なストレプトアビジン表面を持つセンサーチップ。ビオチン化された分子の捕捉に最適。 大きなビオチン化リガンド、リガンドスクリーニング
4PCP-NTA NTAを固相化したセンサーチップ。Hisタグ付き分子の捕捉に最適。 プロテオリポソーム、ウイルス、VLP等の、大きなHisタグ付きリガンドおよびアナライト
4PCP-LIP 親油性基をあらかじめ固相化したセンサーチップ。脂質系粒子や疎水性リガンドの捕捉に最適。 リポソーム、膜小胞またはフラグメント等の疎水性 リガンド。大きなリガンドまたはアナライトにも適合。
4PCP-PAG ProteinA /G fusionを固相化したセンサーチップ。IgGやFCタグ付きのタンパク質を幅広く捕捉可能。 抗体(IgG)リガンド
ALTERNATIVE SERIES : 特殊なポリカルボキシレート層で官能基化されたセンサー
4PCZ カルボン酸と第三級アミンを同密度で含有する双性イオンポリマーで官能基化した低ファウリングセンサー。アミンカップリングによる固相化に適する。低等電点のタンパク質やポリアニオン系リガンドとのカップリングに最適。 酸性タンパク質および負に帯電したリガンド。 正電荷を帯びたアナライトに推奨。ノンファウリング性が高い。
4PCL 負電荷の量が少ない(約25%)厚いポリカルボン酸層で官能基化した低容量センサー。アミンカップリングによる固相化に適する。活性化にはスルホ-NHSが必要。 血清や培養上清等の複雑なマトリックス
4DHX SERIES : カルボキシメチルデキストラン層で官能基化されたセンサー

4DXP*
アミンカップリングによる固相化に適したセンサーチップ プロテオソーム、リポソーム、ウイルス、VLPなどの大きなリガンドとアナライトの組み合わせ。
4DXH* アミンカップリングによる固相化に適した高容量のセンサーチップ 多目的
4DXH-STA* ストレプトアビジンをあらかじめ固相化した高容量のセンサーチップ。ビオチン化された分子の捕捉に最適。 ビオチン化リガンド。多目的。
*:ご要望に応じてご提供します。お届けまでに時間がかかる場合があります。


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Webinarオンデマンド (弊社実施|日本語)

低分子創薬およびフラグメントベース創薬へのwaveRAPIDの応用


[Webinarオンデマンド配信 ] ライブ実施日時:2021/10/20

フラグメントベース創薬(Fragment-based drug discovery, FBDD)は、創薬プロセスの一環としてリード化合物を見つけるために用いられる手法です。しかしながら、フラグメントの分子量が小さいこと、ターゲットとなるタンパク質への結合および解離が速いことが原因で、フラグメントのカイネティクス解析はチャレンジングなアッセイでした。そこで、WAVEsystemで実行可能な高速カイネティクスクリーニング法waveRAIDを用いることにより、既存の分子間相互作用解析システムと比較して簡便かつ高精度なフラグメントのカイネティクス解析が実現しました。

本ウェビナーではこうしたCreoptix社WAVEsystemを用いたフラグメントベース創薬や低分子化合物を用いたスクリーニングの事例をご紹介いたします。

※上記画像をクリックいただくと、Vimeoサイトが開きます。お名前等をご入力の上視聴ください。




新技術「グレーティング結合干渉(GCI)法」を用いた高感度なリアルタイム分子間相互作用解析装置Creoptix社「WAVE/WAVEdelta」のご紹介



[Webinarオンデマンド配信 ] ライブ実施日時:2021/6/22

本セミナーでは、GCI技術やWAVE/WAVEdeltaを用いた測定事例、waveRAPID®法を含むソフトウェア機能についてご紹介いたします。
  • GCI技術による高感度測定:低分子のアナライト、解離速度が速い分子、低活性分子、センサー表面での低リガンド密度に対応
  • 頑健なマイクロ流体工学:クルードサンプル、膜タンパク質、有機溶媒に対応
  • 優れたソフトウェア:独自の解析手法による高速カイネティクススクリーニング法waveRAPID®、AIによる自動カーブフィッティング


※上記画像をクリックいただくと、Vimeoサイトが開きます。お名前等をご入力の上視聴ください。

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アプリケーション



  低分子 / フラグメント創薬 (Fragment Based Drug Discovery)
WAVEsystemは、150msの超高速遷移時間により、速いオフレートのカイネティクスを測定する分解能を実現しています。フラグメントライブラリーに含まれる弱いアフィニティの低分子化合物のスクリーニング効率を向上させ、創薬研究を促進します。
  • 10sec-1のオフレートを測定
  • 偽陽性の発生を最小限に抑え、真のヒット化合物を早期に選択
  • クルードサンプルに対応するため、フラグメント精製が不要
  • 384 個のフラグメントを15時間以内にスクリーニング


Table:メチルスルホンアミド(95.1Da)と炭酸脱水酵素 I(I 29kDa)の結合
カイネティクス測定をWAVEsystemとSPR(Myszka, David G.“ Analysis of small-molecule interactions using Biacore S51 technology.” Analytical Biochemistry 329.2(2004): 316-323. での発表データ)とで比較。ターゲットとアナライトの分子量比が大きい場合でも、非常に速いオフレートにおける優れた分解能を達成していることを示しています。

Creoptix 社 TechNote3 “Highly accurate resolution of fast off-rates to significantly reduce false-positives”
より引用



  大きな薬剤ターゲット
WAVEsystemは、Rmax が1pg/mm2以下においても高感度な信頼性の高い カイネティクス測定が可能です。1000:1を超える大きな分子量比のリガンドとアナライトも解析することができます。


Figure:メチルスルホンアミド (95.1Da) と炭酸脱水酵素 II (CAII) (29kDa)の結合。(A) WAVE chip PCHのフローセル1上に8500pg/mm2でアミンカップリングにより固相化された炭酸脱水酵素II にメチルスルホンアミドが結合したときのセンサーグラム。(B) 結合相(左)と解離相(右)を拡大し、それぞれの残差分布プロットを下に示したもので、カイネティクスの高く明確な分解能を示している。(1pg/mm2=1RU)

Creoptix 社 TechNote3 “Highly accurate resolution of fast off-rates to significantly reduce false-positives”
より引用



  クルードサンプル
WAVEsystemの革新的なマイクロ流体工学は、他のシステムが抱える目詰まりの問題を解消し、精製されていないクルードサンプル、100% 血清または血漿、細胞抽出液、細胞培養上清等での解析を可能にします。

4PCP WAVEchip 上に固相化したHER2-Fcフュージョン (Sino Biological, CN) とトラスツズマブの異なる濃度の血清を含むマトリックス中における相互作用の測定。

Table:異なる血清濃度におけるHER2 とトラスツズマブの相互作用のカイネティックデータ


Figure:異なるマトリックスにおけるHER2とトラスツズマブの相互作用のセンサーグラム (1pg/mm2=1RU)

Creoptix 社 TechNote10 “Affinity and kinetics of antibodies in serum”より引用



  抗体・バイオ医薬品の特性評価
WAVEsystemのクルードサンプル測定における頑健性と安定性は、リードの最適化や薬理学分野での正確な抗体の特性評価を可能にします。高アフィニティ結合物のスロー・オフレート解析や低ng/mL領域での抗薬物抗体 (ADA) の検出などを行うことができます。

4PCP WAVEchip に固相化したSARS-CoV-2 抗原 (Spike ECD, SpikeRBD)と、希釈した5%プール・ヒト血漿中の7 濃度 (0.4~50nM) のモノクローナル抗体CR3022とのカイネティック解析。 (1pg/mm2=1RU)

Creoptix 社 TechNote12 “ANTIBODY CHARACTERIZATION FROM COVID-19 PATIENT PLASMA BINDING TO SARS-COV-2 ANTIGENS”より引用
Figure1:5% ヒト・プール血漿にスパイクした、SPIKE ECD に対するmAB CR3022 のカイネティクス


Figure2:5% ヒト・プール血漿にスパイクした、SPIKE RBD に対するmAB CR3022 のカイネティクス



  膜タンパク質
膜タンパク質は、生理学的プロセスの調節に不可欠な役割を果たすため、主要な創薬ターゲットとなっています。WAVEsystem では、頑健で目詰まりのないマイクロ流路を採用していることから、膜タンパク質を前もって精製することなく、膜のまま、あるいは小胞やウイルス様粒子 (VLP) に詰めた状態で解析することができます。




DXH-STA WAVE chipに固相化した熱安定性ニューロテンシン受容体 (NTSR1、70 kDa タンパク質/界面活性剤複合体) と修飾ニューロテンシンペプチド (MW 725Da) の相互作用を示すセンサーグラム。データは、WAVEcontrol ソフトウェアを用いて、MTL (mass-transport limitation) の項を含む1:1の相互作用モデルでフィッティングした。

Creoptix 社 TechNote7 “Binding kinetics of a GPCR”より引用



  ウイルス・リポソーム・ウイルス様タンパク質 (VLP)
膜タンパク質の研究においては、膜タンパク質の完全性と活性を維持するために、タンパク質分子をVLP、リポソーム、またはナノディスクに組み込む場合があります。これらの構造のサイ ズが、他のシステムではマイクロ流体チャネルを詰まらせる原因となる問題がありました。WAVEsystem では、直径1000nm までの大きな粒子でも、性能や感度に影響を与えることなく測定することができます。

Figure:VLP に埋め込まれた膜タンパク質 (GPCR) に結合するアナライトのカイネティック特性評価

CXCR4_VLPと空のVLP (Integral Molecular) を注入する前に、4PCP WAVEchip®を小麦胚芽凝集素でコーティングした。12 種類の濃度のmAB抗CXCR4 抗体 (24pM~100nM) を60μL/minで180 秒間注入した。生データをダブルリファレンスし、1:1結合モデルでグローバルフィットさせた。(1pg/mm2=1RU)

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仕様

WAVE WAVE delta
測定
ノイズ(RMS) <0.01 pg/mm2 @ 1Hz
ドリフト <0.3 pg/mm2 /min
リードアウト周波数 1Hz、10Hz、40Hz
結合速度定数範囲 ka =103 ~ 5×107 M -1 sec‒1(小さい分子)
ka =10 3~ 3×109 M -1 sec‒1(大きい分子)
解離速度定数範囲 kd =10‒5 ~ 10 sec‒1
解析温度範囲 15~40℃ 4~45℃(最大周囲温度マイナス20℃)
分子量の限界 下限なし
waveRAPID機能 なし あり
流体工学
フローチャネル/流路 2 4
チャネル・リファレンシング 2 ‒1 または 1‒ 2 4チャネルのあらゆる組み合わせ
フローセル ディスポーザブルの密閉されたWAVEchipに組み込み
フローレート 1 ~ 400μL /min
クルードサンプル適合 可能
サンプル・ハンドリング
サンプル収容能力 マイクロプレート(96または384ウェル、スタンダードまたは深型)×2、またはバイアルラック(1.5mL×48)×2
バッファー 1バッファー 4 バッファー間で自動切換え可能
デガッサー 内蔵
インジェクションボリューム < 450μL、通常 100μL
必要サンプルボリューム インジェクションボリューム +15~50μL(アプリケーションによる)
サンプル保存温度 常温または4℃~20℃に制御
サンプル・リカバリー 可能
自動化 120 時間の無人操作
データ処理
解析項目 カイネティクス、アフィニティ (ka、kd、KD)
グラフ リアルタイム・カーブ、複数のカーブのオーバーレイ、フィット、レポートポイントプロット
データ抽出 カーブ、ka・kd・KDテーブル、グラフ、レポート
データ解析 完全に自動化されたデータ評価
カイネティック・モデル 定義済みモデル : 1:1 interaction、mass transport、 heterogenous ligand、conformational change、bivalent
Direct Kineticsツール あり
寸法・重量・動作環境・電力仕様
寸法(W×L×H mm) WAVEcore:340×500×360、WAVEsampler:300×575×360
重量 WAVEcore:23 kg、WAVEsampler:21kg
温度範囲 操作温度:15℃~35℃(屋内使用のみ)、保管温度:-10℃~50℃
湿度 20%~ 80% 相対湿度、非結露
電力仕様 100V - 240V~(WAVEcore)/95 - 240V~(WAVEsampler)、 50Hz - 60Hz、100W(WAVEcore)/200VA(WAVEsampler)

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References

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Efficient large-scale exploration of fragment hit progression by exploiting binding-site purification of actives (B-SPA) through combining multi-step array synthesis and HT crystallography. ()
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Harold Grosjean, Anthony Aimon, Storm Hassell-Hart, Warren Thompson, Lizbé Koekemoer, James Bennett, Anthony Bradley, Cameron Anderson, Conor Wild, William Bradshaw, Edward A. FitzGerald, Tobias Krojer, Oleg Fedorov, Philip C. Biggin, John Spencer and Frank von Delft.

FDW028, a novel FUT8 inhibitor, impels lysosomal proteolysis of B7-H3 via chaperone-mediated autophagy pathway and exhibits potent efficacy against metastatic colorectal cancer. ()
Cell Death & Disease volume 14, Article number: 495 (2023)
Mengmeng Wang, Zhoudong Zhang, Mengxi Chen, Yixin Lv, Sheng Tian, Fanyi Meng, Yawen Zhang, Xuqin Guo, Yinshuang Chen, Man Yang, Jiawei Li, Tian Qiu, Fang Xu, Zhi Li, Qi Zhang, Jie Yang, Jing Sun, Hongjian Zhang, Haiyang Zhang, Huanqiu Li & Weipeng Wang. DOI: 10.1038/s41419-023-06027-0

Targeting Siderophore-Mediated Iron Uptake in M. abscessus: A New Strategy to Limit the Virulence of Non-Tuberculous Mycobacteria. ()
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Matteo Morivtina Rovers, Laurent R. Chiarelli, Martina Tomaiuolo, Pietro Del Re, Giuseppe F. Mangiatordi, Anna Griego, Loris Rizzello, Alberto Cassetta, Sonia Covaceuszach, Stefania Villa, and Fiorella Meneghetti. DOI: https://doi.org/10.3390/pharmaceutics15020502

A toolkit for the identification of NEAT1_2/paraspeckle modulators.()
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Haiyan An, Karen T Elvers, Jason A Gillespie, Kimberley Jones, John R Atack, Olivera Grubisha, Tatyana A Shelkovnikova. DOI: 10.1093/nar/gkac771

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Dynamics of human protein kinase Aurora A linked to drug selectivity. ()
E-Life, 2018
W. Pitsawong, V. Buosi, R. Otten, R.V. Agafonov, A. Zorba, N. Kern, S. Kutter, G. Kern, R.A.P. Pádua, X. Meniche, D. Kern. DOI: 10.7554/eLife.36656


Plant Sciences, Peptides

BAM1/2 receptor kinase signaling drives CLE peptide-mediated formative cell divisions in Arabidopsis roots. ()
PNAS, 2020
A. D. Crook, A. C. Willoughby, O. Hazak, S. Okuda, K. R. VanDerMolen, C. L. Soyars, P. Cattaneo, N. M. Clark, R. Sozzani, M. Hothorn, C. S. Hardtke, Z. L. Nimchuk. “” DOI : 10.1073/pnas.2018565117

Plant photoreceptors and their signaling components compete for binding to the ubiquitin ligase COP1 using their VP-peptide motifs. ()
The EMBO Journal, 2019
K. Lau, R. Podolec, R. Chappuis, R. Ulm, M. Hothorn. DOI: 10.15252/embj.2019102140


COVID-19 Research
Highly potent bispecific sybodies neutralize SARS-CoV-2. ()
bioRxiv, 2020
J. D. Walter, C. A. J. Hutter, A. A. Garaeva, M. Scherer, I. Zimmermann, M. Wyss, J. Rheinberger, Y. Ruedin, J. C. Earp, P. Egloff, M. Sorgenfrei, L. Hürlimann, I. Gonda, G. Meier, S. Remm, S. Thavarasah, G. Zimmer, D. J. Slotboom, C. Paulino, P. Plattet, M. A. Seeger. DOI : 10.1101/2020.11.10.376822


Biologics Development, COVID-19 Research
Biparatopic sybodies neutralize SARS-CoV-2 variants of concern and mitigate drug resistance. ()
EMBO reports, 2022
J. D. Walter et al., DOI:https://doi.org/10.15252/embr.202154199

Sybodies targeting the SARS-CoV-2 receptor-binding domain. ()
bioRxiv, 2020
J. D. Walter, C. A. J. Hutter, I. Zimmermann, M. Wyss, P. Egloff, M. Sorgenfrei, L. M. Hürlimann, I. Gonda, G. Meier, S. Remm, S. Thavarasah, P. Plattet, M. A. Seeger. DOI : 10.1101/2020.04.16.045419


Biologics Development
Inhibition of the MET Kinase Activity and Cell Growth in MET-Addicted Cancer Cells by Bi-Paratopic Linking. ()
Journal of Molecular Biology, 2019
F. Andres, L. Iamele, T. Meyer, J.C. Stüber, F. Kast, E. Gherardi, H.H. Niemann, A. Plückthun. DOI: 10.1016/j.jmb.2019.03.024


Plant Sciences
The SERK3 elongated allele defines a role for BIR ectodomains in brassinosteroid signalling. ()
Nature Plants, 2018
U. Hohmann, J. Nicolet, A. Moretti, L.A. Hothorn, M. Hothorn, DOI: 10.1038/s41477-018-0150-9

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FAQ

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  • 1日に何回の実験を行うことができますか?

    これは、実験の性質や実験の目的によって大きく異なります。標準的なワークフローでは、1日に1回のカイネティクス実験を行います。まず、必要な試薬を使ってアッセイをセットアップし、WAVEチップを調整してリガンド分子を固相化します。一般的な実験ワークフローでは、リガンドの固相化に続いて、少なくとも8種類のアナライト濃度のカイネティクス・シリーズのduplicate測定を1日で行います。このシステムでは、複数のカイネティクス・シリーズをキューに入れておくことができ、必要なアナライト希釈系列や試薬をすべてオートサンプラー内の96-wellまたは384-wellマイクロタイタープレートに封入しておくことができるため、カイネティクス測定自体は、オーバーナイトで、あるいは週末の間、監督の必要なく、ハンズオフで行うことができます。
  • Creoptix WAVEsystemで濃度決定実験はできますか?

    はい、Creoptix WAVEsystemで定量試験を行うことができます。ただし、検出限界や定量限界は、アッセイ条件や、相互作用の種類や特性に大きく依存します。
  • Creoptix WAVEsystemで測定できる最小のアナライトはどれくらいですか?

    測定アナライトの分子量 (MW) の上限は決まっていませんが、リガンドとアナライトのMW比、化学量論 (ストイキオメトリー)、システムの清浄度に大きく依存します。Creoptixはメチルスルホンアミド(90 Da)を日常的に測定していますし、アナライトとしてニッケルイオン (58 Da) も測定したことがあります。しかし、どのアナライトでもシグナルレベルは、表面上の結合部位の数 (MW比+化学量論) に依存する一方で、カイネティクスに使用できるシグナルの下限はノイズレベル (清浄度) に依存します。

    Creoptix WAVEsystemの反応は、経験則として、測定された分子のMWとセンサーに結合している分子の数に比例します。Creoptix WAVEsystemの高い感度により、非常に低い反応 (1 pg/mm2未満) において頑健なセンサーグラムを測定することができますが、システムの最大反応 (Rmax) は、固相化されたリガンド分子/エピトープの数、および相互作用のカイネティクスに依存します。一般的に、MWの差が大きい (MW比が大きい) リガンドとアナライトのペアに関しては、最大密度 (マトリックスの飽和度) が大きいリガンドは、相互作用に利用できる分子 (結合部位) が少ないため、最大反応はより限定的になります。Creoptix WAVEsystemは、最大1:1000のMW比 (すなわち、500Daの低分子アナライトが500kDaのタンパク質に結合する場合) と60Daのニッケルイオンがタンパク質レイヤー上に存在する相互作用に関して、頑健な結合反応を提供することができます。
  • Creoptix WAVEsystemのサンプル消費量は、Cytiva社のBiacoreシステムとForteBio社のOctetシステムと比較してどのくらいですか?

    Creoptix WAVEdeltaのサンプル消費量は、Cytiva社のBiacoreシステム (T200およびS200) と同等ですが、Creoptix WAVEsystemのデッドボリューム (必要な量だが表面に注入されていない量) は50μLで、カイネティクス測定を行わない場合は15μLまで下げることができます。注入量は、Biacoreと同様に流量に注入時間を掛けて決定され、通常はアッセイによって決定されます。クイックバインダーの場合、1回あたりの注入量は70μL未満、捕捉の場合は30~40μLと低くすることができます。これに比べて、ForteBio社のOctet RED96eおよびOctet QKeは、180-220 µL/wellのサンプル量を報告しています。
  • Creoptix WAVEsystem上の1 pg/mm2が、表面プラズモン共鳴(SPR)装置における1 RUに等しいことがどのように分かるのですか?

    タンパク質の1pg/mm2は、SPRでは1RUに相当すると考えられています (Stenberg et al, J. Colloid Interface Sci., 143 (1991) 513-526)。数学的に、Creoptix WAVEsystem上で1 pg/mm2のシグナルを与える表面上の屈折率変化は、CytivaのBiacore上での1 RUに相当します。
  • WAVEsampler (オートサンプラー) の最小ピックアップ容量は?

    最小ピックアップ量は25μLです。しかし、典型的なカイネティクス・セットアップでは、50μLのデッドボリュームのため、最小ピックアップボリュームは51μLです。
  • Creoptix WAVEsystemを用いた濃度決定実験に必要なタンパク質量はどれくらいですか?

    リガンドの場合、10~50μg/mLで500μLを推奨しており、できれば濃縮ストック (50~100倍) をお勧めします。アナライトの場合、10x KD (最低) において2 mLあれば、カイネティクスをduplicateで行うのに十分です。
  • タンパク質結合のための適切な固相化/捕捉戦略はどのように選択すればよいですか?

    固相化/捕捉するリガンドによって異なります。ビオチン化されたリガンドとHisタグ付きリガンドは、それぞれSTAチップとNTAチップ上で捕捉することができます。また、タグが存在する場合には、そのタグを介してキャプチャーするのに適した表面を作成することもできます (例えば、抗FLAG抗体をカップリングしてFLAGタグ付きリガンドをキャプチャーすることができます)。タグが存在しない場合は、アミンカップリングまたは抗体キャプチャーがオプションとなります。最良の結果を得るために複数のアプローチが必要な場合もあります。

    一般的には、IgG抗体はPAGチップ上で直接捕捉でき、脂質粒子 (リポソームなど) はLIP WAVEチップ上で直接捕捉することができます。天然膜 (例:VLP) は、様々な方法でキャプチャーすることができます。
  • WAVEチップはどのくらいの頻度で使用できますか?

    WAVEチップの種類、使用する固相化方法、固相化されたリガンドの挙動によって異なります。例えば、Ni-NTA表面に捕捉されたHisタグ付きリガンドタンパク質はEDTAで再生し、リガンドを新たに複数回捕捉することができます。これは、このようなチップは、Creoptix WAVEsystemに挿入されたままであれば、一般的に繰り返し使用することができることを意味します。Ni-NTAチップとProtein A/Gチップの両方で再生が可能であり、複数回の使用が可能ですが、ストレプトアビジンなど他のチップでは容易には実現できません。
  • どのくらいのリガンドをチップに固相化できますか?

    固相化容量はチップの種類や固相化方法によって異なります。Creoptix WAVEsystemのポートフォリオの中で最高容量のチップである4PCH WAVEchipでは、BSAを最大35,000 pg/mm2まで固相化できますが、実験的な容量は使用する正確なリガンドによって異なります。WAVEcontrolソフトウェアには、許容できる理論的な反応に必要なリガンド密度を決定するのに役立つシミュレータが内蔵されています。

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  • Creoptix AG

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