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全自動セルカウンター Moxi Z

全自動セルカウンター Moxi Z

迅速・高精度な自動測定が可能

ORFLO社製、全自動セルカウンター Moxi Zは、ゴールドスタンダードのコールター原理と特許取得済みの薄膜センサー技術を組み合わせた、唯一のセルカウンターです。

哺乳類細胞からワイン酵母などの小さな細胞(平均直径3μm)まで、幅広い種類の細胞に対して高精度(>95%)かつ再現性のある細胞カウントとサイズ測定、細胞の健康状態の評価を行うことができます。

特長

  • コールター原理を採用:
    正確な体積測定からの高精度な細胞数カウントが可能
  • 3μm~の細胞を測定
  • 測定時間わずか8秒 *  *Type-Mカセット使用時
  • 色素や試薬を使用せずに培養細胞の健康状態**を評価
    ** 独自の指標、Moxi Population Index (MPI)を使用。
  • 使い捨てカセットにより洗浄やメンテナンス不要
  • 直感的なタッチスクリーン設計
  • クリーンベンチ内でも使用可能なコンパクトサイズ:
    充電式バッテリーのみでも動作可能

様々な細胞タイプの連続希釈サンプルのカウントをMoxi Z (Type Sカセット使用) とCoulter Z2セルカウンターとで比較。データは、広いダイナミックレンジにわたるMoxi Z測定の精度と正確さを強調し、Moxi Zの性能が、細胞カウントにおける「ゴールドスタンダード」の性能に匹敵することを示す。
Moxi Z、Coulter Z2、Biorad TC10および血球計算盤で測定したCHO-K1細胞およびJurkat E6-1細胞の連続希釈実験を通して、様々なカウント技術の性能の違いを評価した。各システムについて、誤差値をコールターシステムのカウント結果に対するパーセンテージとして計算し、各システムのカウントの全体的な変動性 (変動係数、CV %) を決定した。Moxi Zはわずか5%の誤差とわずか4%のCVでリファレンス・スタンダードと同様の性能を達成した。 Moxi Z、Type Mカセットを用いて様々なサイズの精度校正ビーズ (~50,000ビーズ/ml濃度) を評価し、メーカーが報告しているサイズと比較した。高い直線性(r2=.9989)により、Moxi Zのサイズ測定の精度の高さが示された。

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ワークフロー

1) Moxi Zにカセットを挿入。 2) 75μLのサンプルをカセットに注入。 3) わずか8秒で自動のハンズフリー測定が完了。
※Type Mカセット:8秒
   Type Sカセット:15秒
※各カセットで2回のテストが可能です。サンプル1が完了したら、カセットのもう一方の端をMoxi Zに再挿入し、サンプル2をロードします。

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データ

各測定において、細胞カウント、平均細胞サイズ、Moxi Population Index (MPI)、完全なヒストグラムが、タッチスクリーン上に表示されます。MOXI Zは、細胞 (またはデブリ) の集団が重なった場合に細胞数をより正確に決定するために高度なカーブフィッティング解析を実行し、生成されるカウントの精度を著しく向上させます。

表示データの拡大・縮小やゲーティング範囲は、タッチスクリーン上での操作で容易に変更可能です。

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測定原理

薄膜センサー技術を使用した使い捨てカセットの薄膜メンブレンの小さな穴(細胞センシングゾーン)に電子電流が流れます。細胞は細胞センシングゾーンを一列になって流れ、細胞や粒子の体積に直接比例して、測定電圧が瞬間的に上昇します。1回のテストで数千個の細胞が測定され、各細胞の大きさがヒストグラム形式でプロットされ保存されます。体積測定に基づく細胞数カウントは、解析される液の容量を正確に測定することで決定されます。

使い捨てカセットは、細胞の塊や目詰まりを最小限に抑えるために独自の"cell sieve (ふるい)"を用いて設計されています。また、カセット本体内に100%のサンプルを含むため、システムのコンタミネーションの可能性や滅菌を排除することができます。

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アプリケーション




  Moxi Zによる血球の解析
Moxi Zは、非臨床分析用の血液サンプルから赤血球 (RBC) 数、平均赤血球容積 (MCV)、白血球 (WBC) 総数、末梢血単核球 (PBMC) サイズ分布および数を含む重要な測定値を得ることができます。
Figure 1:WBCの総数。45μLの全血を15mlのOrfloの希釈液で希釈した。4滴のZAP-oglobin lytic reagent (Beckman Coulter) を加えて細胞を溶解し、穏やかに転倒混和した。溶解~1分後、Moxi Z (Type Mカセット、SPMモード) とCoulter Z2セルカウンターの両方でWBCの核の数を解析した。(A) カウントと測定された直径は統計的に同一であることが確認された (T検定、p<.05)。(B) 代表的な白血球 (WBC)のヒストグラムを示す。
Figure 2:PBMCサイズの解析。PBMCは、Ficoll-Paque Premium (GE Life Sciences) 細胞調製培地を使用して、確立された勾配遠心分離プロトコル(GE Healthcareマニュアル28-4039-56-AC)によって分離した。希釈したPBMCサンプルは、Moxi ZでType Mカセットを使用し、⽔平⽅向を直径軸2 〜18 ミクロンにリスケーリングして、normal acquisition mode で測定した。(A) Moxi Z装置のヒストグラムを再現したグラフ。緑色の領域は、デフォルトのカーブフィット領域を示し、関連するカウントとサイズ情報はMoxi Z装置に表示される。また、Moxi Z装置で "gating mode" を選択し、ゲート領域 (上記 (A) のグレーではない領域) を手動で適切に調整することで、複数の集団のカウントとサイズを個別に測定することも可能。(B) PCに転送された.csvファイルを、個別にデータ解析アプリケーション (Wavemetrics IGOR Pro) に読み込み、解析した。複数のカーブフィッティングにより、より正確な集団カウントとサイズ情報の抽出を含む、より高度な細胞集団解析が可能となった。

Orflo社 Application Note “Blood Cell Analysis with the Moxi Z” より引用

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  MPIによる細胞培養の健康状態のモニタリング
Moxi Population Index (MPI) は、細胞培養の健康状態をモニタリングするための新しいアプローチを提供します。このテストは、追加の試薬を必要とすることなく、Moxi Z細胞カウント毎に自動的に実行されます。具体的には、MPIは、粒子集団全体に対するカーブフィットした (関連する最大の) 細胞集団のカウントの比率を生成することにより、培養の健康状態の迅速な定量的評価を提供します。収縮および破壊された壊死細胞やアポトーシス細胞、および微生物のコンタミネーションは、より小さなサイズの粒子/デブリ数の増加に寄与するため、これらの不健康な培養条件は、MPI値の低下に反映されます。
Figure 1:(A) 健康なHEK培養細胞のヒストグラム (MPI=0.89)、 (B) 栄養素を含まないフッ化ナトリウム含有希釈液中で一晩インキュベート (37℃) して死滅させた同一継代細胞でスパイクしたHEK培養細胞のヒストグラム。(B) では、収縮した死細胞は8-12μm領域にあるピークとして区別できる。低いMPI (0.73) は、この培養の健康状態の低下を反映している。(C) 重ね合わせたヒストグラムは、サイズヒストグラムプロファイルとMPI値に対する生存率低下の影響を示す。
Figure 2:インキュベーターのCO2供給 (一般的には5%に維持) が失われた状態での (A) Jurkat細胞と (B) CHO-K1細胞に対するCO2緩衝能の喪失の影響。大気中のCO2のみで2日間培養すると、両細胞タイプとも死細胞/デブリ数が増加し、MPI値が低下する。

Orflo社 Application Note “Monitoring Cell Culture Health with Moxi Z’s MPI” より引用

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消耗品

製品名 型式
TYPE Sカセット(25枚x1ケース) MXC002
TYPE Sカセット(25枚x3ケース、カセットトレイ・インサートx1付属) MXC002-3
TYPE Sカセット(25枚x10ケース、カセットトレイ・インサートx1付属) MXC012
TYPE Mカセット(25枚x1ケース) MXC001
TYPE Mカセット(25枚x3ケース、カセットトレイ・インサートx1付属) MXC001-3
TYPE Mカセット(25枚x10ケース、カセットトレイ・インサートx1付属) MXC011
MOXI Z システムチェックビーズ (5mLx3本) MXA005-3
MOXI Z 細胞数カウントキット (Type S) MXK005
MOXI Z 細胞数カウントキット (Type M) MXK006
※細胞数カウントキット構成品:カセットx2ケース(1ケース=25枚) + カセットトレイ・インサートx1 +システムチェックビーズx1


 Moxi Z 用カセット (Type S ・Type M) 仕様
寸法 (L)125.7 x (W)50.9 x (H)27.44 mm (25枚入1ケース)
(L)84 x (W)30 x (H)0.90 mm (1枚)
重量 66.3 g (25枚入1ケース)
2.3 g (1枚)

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仕様

ご注文型式 MXZ001
アプリケーション 細胞カウント、細胞サイズ測定、細胞健康状態評価 (MPI Cell Health Ratio)
対応カセット Type M、Type S
測定サイズ Type M:4- 34 μm、Type S:3 -26 μm
測定細胞体積 Type M:34 – 20,580 fL
Type S:14 – 4,200 fL
細胞粒子濃度範囲 Type M:3,000 – 500,000 cells/mL
Type S:3,000 – 1,750,000 cells/mL
測定時間 Type M:8 秒 、Type S:15 秒
サンプルタイプ Type M:哺乳類細胞、大きな酵母、大きな藻類、原生生物
Type S:哺乳類細胞、多くの酵母、小さな藻類、小さな原生生物
サンプル量 75 µL
粒子サイズ検出法 インピーダンス測定 (コールター原理)
分解能 (ヒストグラム・ビン) 1200
データ出力形式 CSV形式
データ保存容量 500サンプル
ディスプレイ解像度 800 x 480 カラータッチスクリーン
PC接続 USB on-the-go (Win・Mac対応)
バッテリー 充電式 3.7 V、4500 mAh リチウムイオン
(充電式バッテリーのみでの動作可能)
電源 100-240V、50/60Hz、0.35A
寸法・重量 (L) 19.3 x (W) 13.5 x (H) 7.1 (cm)、680g
動作環境 温度:15-30℃、湿度:20-80% (非結露)

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References

Moxi Z を用いた論文が多数ございます。
詳細は以下リンク先をご覧ください。

https://www.orflo.com/product-citations/ ()

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この製品のメーカー

  • ORFLO Technologies, LLC

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