合成バイオマトリックスにより最適な細胞培養コーティング条件をスクリーニング
細胞培養において最適な生体模倣材料(バイオマトリックス)を選択することは重要です。一般的な蛋白質ベースのバイオマトリックスは安定性と保存性に課題があり、また、製造過程で組換え生物を用いる場合はカルタヘナ法へ該当する場合があります。
denovoMATRIX社のscreenMATRIXプレートは硫酸化グリコサミノグリカン(GAG)と修飾ペプチドの合成物を材料に用いたバイオマトリックスを使用しており、96種類のバイオマトリックスを96ウェルプレートの各ウェルにコーティングしています。
プライマリ培養細胞、幹細胞、がん細胞、不死化細胞等、お使いの細胞の最適な細胞培養コーティング条件を迅速にスクリーニングすることが可能です。
※ Wieduwild et.al, Advanced Materials. 2018/Wieduwild et. al, JACS. 2013
- 1枚で96種類のバイオマトリックスを試験:
細胞をプレートに播種するのみ - 通常の細胞播種・培養、顕微鏡観察(位相差、蛍光、自動化システム)が可能
- 選定したコーティング条件は、customMATRIX(プレート、ディッシュ、フラスコ等)として販売可能
- 独自のコーティング技術:
- ペプチドとグリコサミノグリカン(GAG)の二重コーティングにより、細胞外マトリックスを模倣。
合成ペプチド:フィブロネクチン、ラミニン、コラーゲンI、コラーゲンIVなどの24種
GAG:デキストラン、ヘパリン、コンドロイチン、デルマタンの4種 - タンパク質を使用しないドライタイプのコーティング:高い安定性と保存性
(保存温度条件・貯蔵寿命:常温にて1年間) - Ready to Useフォーマット:パッケージを開けるだけですぐに使用可能
- 保存温度条件・貯蔵寿命:常温で1年間
※外観及び規格は予告なく変更することがございますので予めご了承ください。
※本ページに記載の製品は、すべて研究・実験用です。
人・動物の診断あるいは治療等の臨床用途に使用することはできません。
生体模倣材料を用いたスクリーニングGAGの組込みは既存の培養用コーティングに匹敵して試験された全ての細胞型の広がりを維持した一方で、一次間葉系間質細胞(MSC) の骨形成分化および一次神経前駆細胞 (NPC) のニューロン分化はそれぞれ特定のバイオマトリックスにより促進されました。
スケールバー:50 µm 写真提供:Robert Wieduwild、Richard Wetzel、Alvin Thomas
References: Coacervation-Mediated Combinatorial Synthesis of Biomatrices for Stem Cell Culture and Directed Differentiation. Wieduwild R et al., Adv Mater. 2018 May;30(22):e1706100. doi: 10.1002/adma.201706100. Epub 2018 Apr 16.
| お客様の声:
『さまざまなセルタイプの理想的なコーティング剤 (細胞培養表面)を見つけるのに最適な素晴らしいツールです』 Christoph Tondera, Technische Universtität Dresden, BIOTEC
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